小型スピーカーでいいじゃないか


 amm製10cmフルレンジWバスレフ
 
ALTEC製4インチフルレンジバスレフ




 ammという全く面識のないオーディオメーカーの小さいユニットを頂いた。薄い板で箱を作り床に直に置いて、箱と床を鳴らして使えば面白いスピーカーだとのアドバイス付きで。
 ユニットの素性を確認するため、とりあえず、FOSTEXのFE87EをマウントしていたWバスレフの箱からFE87Eを外して、ammのユニットを付け替えてみた。
  8cmユニット用にWバスレフを設計しているため完全な相性は難しいと思ったが、最初の音が出た瞬間に普通の小口径フルレンジユニットとはまるで違う音の出方に正直驚いた。コーンやマグネット等の外観を見る限り普通のユニットで高価な印象は全くない。周波数レンジが広く、10cmの小さなユニットとは思えない音の分厚さで、癖もない。

  早速音楽喫茶「山」に持ち込み、耳の肥えたメンバーにも聴いてもらった。N氏に周波特性を計ってもらったのが下のグラフである。
  音楽喫茶「山」で1週間の間、エージングも兼ねて連日鳴らしてもらった。自宅に戻ってからこれまで私が作ったDー58やスーパースワン、共鳴管などとも聞き比べをしてみた。
  個性たっぷりのバックローデッドホーン群に比べると
ammの方が誇張も癖もなく、音楽を長時間聴いていても疲れない。しかも弱点があまり見当たらない。我輩の今のリファレンスであるB&W CDMTM 9NT と聞き比べてもいい勝負をする。よく似た音の出方で音質も、高音域が少し硬い傾向がある以外なかなか良い。B&W同様たっぷりの低音も出る。考えて見ると、どちらもケプラーコーンを使ったユニットゆえに音の傾向がよく似ていても不思議ではない。それにしても10cmフルレンジ1発で、3ウェイ4スピーカーのB&Wに似た厚みのある低音が出るとは信じ難い。

  インターネットで
ammなるものを調べみると、47研究所が同スピーカーをマウントした「ModeL 4722 Lens」を売っている。その値段を見てちょっと驚いた。税込み価格(ペア)で160,650円。いい音が出るはずだぁ。

  このスピーカーの前にカーテンなどで隠してフロア型のマルチウェイスピーカーと言っても疑わないと思う。ただ、このユニットが単体で手に入るかどうかは知らない。





LTEC Lansing は誰でも知っている有名なメーカー。A-5やA-7は学生の頃、JBLと共にジャズ喫茶でよく聴いたものだ。
  私が今回試しに作ったのが、コイズミ無線から1本3,600円で買ったCF204-8Aの小型バスレフ。試しにとは、随分前に同社の405Aを一時期鳴らていた頃があって、その後継モデルであるCF404-8Aをマウントする前に、同じ口径で安価なこのユニットの音を確かめておきたかったからである。

  箱の材料は長岡式バックローデッドホーンのDー58を作ったときに出たラワン合板の端材と一部檜の単板を足して3組のエンクロージャーを作り、ユニットを入れてみた。箱のサイズは、幅22cm 高さ30cm 奥行27.5cmで、板厚は21mm(バッフルのみ15mm)、内容積は約10.5リットル、バスレフダクトは内径5cm 長さ15cmの塩ビパイプ。

  「Oh・・・!」中音域がことのほか太く、カラッとした明るい音。ALTECの音である。価格を忘れるほど鳴りっぷりの良いユニットで音が前に出てくる。能率も小口径とは思えないほど良い。しかし弱点もある。まず、レンジが狭い。低音が出ないのだ。カタログでは150Hz〜14KHzとあるのである程度は予想できたが、口径の小さいFostxのFF85Kに及ばないとは思わなかった。コイズミ無線のHPでの同ユニットの紹介文には「10cmコーン型フルレンジスピーカー 8Ωタイプの製品です。その張りのある低域は小型のユニットを思わず忘れさせてくれます」と記しているのだが・・・。高音もやや伸びがない。一言で言えば、アナログ時代のよき時代の良い音という感じ。

  ammとの比較したらどうなるか。それがなかなか面白い。総合的にはammには敵わないが、ジャズのギターは文句なしにALTECが良い。ALTECの方が「スパッーン」と出てくる。これには私の他のスピーカーもタジタジである。低音の薄さはサブウーハで、高音はスーパーツィーターを足してみる。なかなかいい。堂々と鳴るではないか。
ソースがぴったり合えばALTEC、その他はamm!てぇとこかな。
  低音が出ないので、どう出すかは工夫しだいか。
  ひらめき一発・・・・、そうだ、スーパースワンにマウントすればええかも・・・・。



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