話題のファンネル・ダクト・バスレフを作る
ネットでちょっと面白そうなスピーカーBoxを拝見した。小型バスレフタイプだが、ダクトに100均の漏斗(ファンネル)を使った8cmフルレンジスピーカー。紹介文には、この6リットルの容積で、体を震わす重低音が出るという。本当かどうか、作って見ることに・・・・。
ファンネル・ダクト・バスレフエンクロージャーを(檜材とコンパネの2組を)製作。 写真の材料は檜の単板で、厚さは24mm。 (合板の方は、12mmのコンパネを2枚張り合わせて厚さ24mm) |
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エンクロージャー1本分の材料。スピーカーユニットは部屋の隅に転がっていたFF85K。 ファンネルは100円均一ショップで購入したもの。スピーカーターミナルは、大阪日本橋で160円で買ったもの。 |
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材料のほか、木工ボンド、ハタガネを用意。組み立てには、釘は一切使わず、木工ボンドのみで接着。 | |
友人のボール盤で、バッフルの穴やスピーカーターミナルの取り付け穴をあける。 写真は、スピーカターミナルの穴をあけているところ。 |
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ファンネルは、12cmのプラスチック製。接着は木工ボンドで。 ダクトになる部分は、4cmの長さとする。 |
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檜のエレンクロージャーには裏板のみにフェルトを貼る。 合板のエンクロージャーの方は、吸音材は使わず。 |
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組み立ては各部材に木工ボンドを塗り、素早く組み立て、ハタガネで固定。 夏季のため、1時間もすればしっかり着く。 この後、カンナと電動サンダーで、凹凸を修正する。 |
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ほぼ組みあがった檜のスピーカーBox。 檜の方は、バッフルの角を面取り専用カンナで落とし、アール仕上げとする。 合板の箱は、角は落とさず、そのまま塗装作業へ。 |
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バッフルの厚みが24mmあるので、スピーカーユニットの背後の音圧をスムーズに抜くため、木ねじで止める部分以外の内部をノミで削る。 |
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檜の方のエンクロージャーがほぼ完成し、FostexのFF85Kを仮マウント。 高音が少しシャカシャカと鳴り、低音不足のため、ダクトの長さをほぼ半分に縮める。 Box本体と台の隙間は、音を聴きながら調整する。(写真は調整中) 塗装は、最後に施す。 |
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合板の方のエンクロージャーは、ラッカーで着色する。下地に灰色のラッカーを吹き付ける。 (写真) 檜の箱は、木目を生かすため着色ニスをぬる。 |
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檜の箱(左側)と白のラッカーを塗った合板の箱(右側)。 (合板のBoxの方はT.BのW3-1335SBをマウント) エンクロージャー本体と木製の台は3cmの足を取り付ける。 (写真は、エンクロージャーの底の部分) |
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檜の箱の方は、ユニットをバッフルに直付けにしたが、合板の方は、フリーユニットにするためフランジの裏側にウレタン製のチューブをはめ込み、ユニットの振動をバッフルに伝えないようにする。 |
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フランジの表の部分にもゴムクッションでサンドウィッチ状態にして、ドーナツ形に切り抜いた木の薄板で挟み込む。 | |
完成したファンネル・ダクト・バスレフBox。 ユニットはオーディオ仲間が「ええユニットや」と教えてくれたタングバンドの3インチのチタンコーン。 |
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小さなスピーカーBoxゆえに、オーディオラックの上に丁度収まる。 鳴らすと、想像以上に良い音である。タングバンド製のユニットは初めての使用だが、このチタンコーンから再生される音には正直、びっくり。低音は豊かで中が太く、高域は繊細。やや硬質な音だが癖が無く、どんなジャンルのソースでも聴ける。 良いスピーカーユニットにめぐり合えた。 |
8cmの小口径ユニットで、「豊かな重低音を再生する」、「38cmウーハーを凌駕する」とまで書かれた紹介文だが、これをまともに信じるオーディオFanはどれくらいいるのか?。
この完成したスピーカーを聞いて、ふと、先に作った8cm用のJSPスピーカーと聞き比べをしたくなった。
早速、JSPBoxにチタンコーンのW3-1335SBを着けて聞き比べ・・・・。結果はこちら。
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