塩ビ管で作る波動スピーカー
オーディオマニアからはあまり良い印象を持たれていない波動スピーカーと称される筒状のスピーカーシステム。
波動スピーカーという物々しく称されてはいるが、太い筒の両端にフルレンジのスピーカーユニットを取り付け、筒の中央にバスレフのダクトを設けたシンプルなものである。
ネットで見る限り、素晴らしいと絶賛する人もいるし、これは詐欺だと過激なことをいうオーディオマニアもいるようだ。
理屈抜きで音を聴く人と、なにより理屈から入るタイプの人の違いもあるのだろう。・・・・・・ということで、作って確かめてみよう・・・と。
スピーカーボックスの材料はボイド管のようだが、ホームセンターへ買いに行くと1本の長さが2mで、切り売り販売は出来ないとのこと。
金額は安いものだが僅か40cmほど使うだけなので、もったいない。どんな音が鳴るのか、使い物になるのかならないのか判らないものだから、試しに容易に手に入る塩ビ管で作ることにした。(最終的に塩ビ管の方が高くついてしまったが。)
材料は外径20cm、長さ38cmの塩ビ管1本。バッフルにする塩ビ管キャップ(蓋)2個。低音用ダクトにする外径7.6cm、長さ7cmの塩ビパイプとその径に合うゴムのパッキン1個。スピーカーユニットは、友人から貰ったFOSTEX製FE103.。そしてFOSTEX製のスピーカー端子2個。好みの化粧ビニールシート。
製作手順
まず、塩ビ管の細工から
胴体の塩ビ管の中間にダクト用の穴を専用ホールソーで開ける。
ダクト用の塩ビパイプは7cmの長さに切る。
塩ビ管キャップの中央にスピーカーユニットを取り付ける穴を開ける。
胴体の塩ビ管の中央部にドリルでスピーカーターミナルの穴を開ける。
次に塗装
塩ビ管キャップとダクト用の塩ビパイプの内側に黒色(艶消し)のラッカースプレイを吹き付ける。
胴体の塩ビ管には木目調の化粧シートを貼る。(裏面が粘着シートのものが貼りやすい)
貼った化粧シートの上にニスを塗ると木目がより自然に見えるかも。
最後に
塩ビ管キャップにスピーカーユニットを取り付ける。
胴体の塩ビ管にスピーカーターミナルを付け配線を施す。
ホールソーで空けたダクトの穴にゴムパッキンをハメて、ダクトをねじ入れる。
胴体にスピーカーユニットを取り付けた塩ビ管キャップを被せて完成。
なお、吸音材は音を聴きながら調整するが、入れなくても良い。
オプション
塩ビ管スピーカーは机などに直に置くとよく転がるので、どうしても脚が必要になる。
100均などで適当な物を見つければ良い。(高級感を出すため脚(台)に拘っても良いだろう)
良い音、良い音場で聴くには
このスピーカーは、どこに置いても、どこで聴いても自然に聴こえる。(音の定位は曖昧だが・・・)
定位のある音場で音楽を鑑賞したい場合は、正面にスピーカーを置き、横向きのスピーカーユニットの30〜40cm
ほど前にCDケースを斜めに置いて、音をリスナーの方に反射させるようにすると、程よい定位の音場になる。
交響曲など大編成のクラシック音楽を聴くときはやはり低域を補うサブウーハーが欲しくなる。
サブウーハーを足してやるとこのスピーカーは更に大化けする。
私は10cmフルレンジのFE103と8cmフルレンジのFF85を使った2つのシステムを作った。
個人的には、サブウーハーがあれば、FF85(外径15cm、長さ40cm)の方が収まりが良く、お気に入りだ。
左手はFE103(10cmフルレンジ) 手前右手はFF85(8cmフルレンジ)をマウント
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