MG100HR-Sで甦るか?


       スーパースワン



    しばらく倉庫で眠っていたスーパースワンを再びオーディオルームに戻す時が来た。
限定販売のMG100HRーSの配達を待って、若干汚れが目立つエンクロージャの化粧直し(ペイント塗り)を行い、その翌日、それは届いた。

   これまで付けていたFE108E狽ヘ8穴だったが、MG100HR-Sは4穴になっている。マグネットは見た限り特別大型とは思えない。コーンは純マグネシウム製で、フレームはアルミ製である。

   バッフル穴の径とマグネット径が同じ直径ゆえに、バッフルの穴からスピーカーケーブルを取り出すためのザグリを入れて、ユニットを取り付ける。

   最初に繋いだのは、1wの真空管アンプ「Soleil Mini U」。
音が出た瞬間の第一印象は、「ん・・・?? 大人しい」。高音がやや足りなくこもり気味、中音域は繊細で低音は豊かだが。
  説明書には高音域は55kHzまで延びていると記されているが・・・。エージングが進めば、音も変わり、良くなるだろう。

   翌日、アンプを真空管からデジタルアンプに替えて聴いてみた。今度は、高域がやや固めだがまずまず出ている。中音域は実に繊細な音で、低音域はエネルギッシュな音である。
   CDを取っ替え引っ替え聴いてみる。ピアノのタッチやクラリネットの響きも良く、クラシックもなかなか聴ける。良いユニットである。
    欲を言えば、ジャズ等を聴くには「もう少し、JBLのような味が欲しいし、演歌には声に艶が乗れば申し分ないが・・・。

   FOSTEXの音らしく色付けの少ない実にクリアな音である。マグネットはそう強力ではないようで、低域がやや膨らみ、癖のない聞きやすい音作りになっている。
  



                         


   早速行き付けの音楽喫茶「山」に持ち込んで、大音量で鳴らしてエージングを行う。
お陰で、更に音が良くなってきた。ダイナミック且つ繊細、それに音場が良い。但し、音域バランスとしては、低音がやや出過ぎのためか、高域が押され気味で、小音量時は良い。大音量で鳴らすと、低音がバカスカと出てくる。(もう少しマグネットが強ければ膨らみ加減の低域がより締まって、全体的に音がすっきりとすると思うのだが。)

  私がメインで聴いているB&Wと聞き比べをする。一つ一つの音はMG100HR-Sも負けてはいないが、音楽を聴く分にはB&Wの方がやはり品がある。音楽の味と言うのか香りと言うか、スムーズに聞こえる。
 原因は低域の締まりであろう。低音が中音、高音にも影響を与えている。B&Wもどちらかと言えば低域が豊かでクラシックには良いがジャズにはもう少し締まった低音がほしい。そのB&Wよりも膨らんでいる。
  全体のバランスも3ウェイ4スピーカーと10cmフルレンジとの差と言ってしまえばそれまでだが、自作スピーカーの限界のような気もするし、ユニットとスーパースワンとの相性も原因か。
  MG100HR-Sのマグネットがもう少し強力だったら・・・。たぶん良くなると思うが、これ以上値段が高くなるのなら自作のスピーカーの意味も楽しみも薄くなる。MG100HR-Sのマグネットを強力にする手立てはないものか。



表紙に戻る


ブログパーツUL5

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送