岳 山
 (標高525.5m)       


        平成18年9月30日(土) 晴れ






 岳山は桜井市の長谷寺の南方に聳える標高525.5mの山である。登山口は宇陀市榛原区笠間にあり、笠間地区から見る岳山は裏山(里山)の感じがするが、桜井市初瀬から眺める岳山は立派な山容をしている。
 この日は、午前中に仕事が入っていたが、翌日、日曜日の天気が悪そうなので、午後からでも登れる山として、この岳山を選んだ。

 桜井市から国道166号を大宇陀の手前で笠間街道へ折れ、笠間地区の桜実神社の直ぐ傍に車を置く。ここから集落の高台にある新陽明門院陵(後村上天皇と中宮顕子の陵)へ歩く。足を止め振り返ると、笠間ののどかな風景が広がっている。


             
        中央が新陽明門院陵                              新陽明門院陵


   岳山への取り付きは新陽明門院陵の横から裏にまわった所で、北方に延びる竹林を登る。足元にテレビ中継放送所と書かれた杭があり、道ははっきりしていて迷うことはない。
  しばらく登ると周囲は桧の植林帯となり、展望はきかない。今日は誰も登っていないのか、大きな蜘蛛の巣に何度も顔を突っ込む。ストックを持って来たのが幸いで、ストックを顔の前で上下に振りながら露払いならぬ、蜘蛛の巣払いで歩く。尾根が近付き、前方に山小屋らしい建物が見えたが、着いて見るとNHKの宇陀中継放送所(右下の写真)であった。



  尾根上は三叉路になっていて、道が東西に道が延びている。東の道はやや下る道になっているので、西に進む。100m程歩いただろうか、突然、道の右側に三角点が目に入った。岳山 標高525.5mと書かれた小さなプレートもある。不意をつかれたような登頂で、そのまま三角点を通貨して先へ歩いてみると、道は下っている。やはりここが岳山頂上である。二等三角点と山名板があるだけで、展望は全くない。先ほどの宇陀中継放送所まで戻り、腰を降ろす。

 





 10分ほど休憩して、長者屋敷越えの峠を目指して東へ辿る。杉の植林帯の道は歩き易い。しばらくすると桧の植林帯に代わり、緩やかに下っていく。


  やがて、舗装された作業道に合流し、右へ折れると道の片すみにお地蔵さんがひっそり祀られていている。さらに50mほど進むと、左側のやや開けた空き地にポツリと小さな祠が見える。ここが長者屋敷跡と伝えられている所のようだ。





   ここから作業道を右の広い地道に折れ、笠間地区への山道を下る。途中、「文政四年 奉大峰修行五十五度」と刻まれた石碑が立つ三叉路で右側の道を下り、蔵のある民家の横に下り着いた。

  所々稲刈りを終えたのどかな笠間の集落を眺めながら、車を置いた桜実神社までのんびりと歩く。道中、登山者誰一人出会わない静かな里山ハイキングだった。

               


               


    行 程

      桜実神社(12:36) → 新陽明門院陵(12:44 ) → NHK宇陀中継放送所(13:08)  → 岳山山頂(13:11)

            → 長者屋敷越えの峠(13:42)  → 桜実神社(14:15着)



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