大台ヶ原            


 日出ヶ岳(標高1695m) 
  堂倉山
(標高1474m) 


           平成19年6月2日(土)晴のち曇り


 
   大台ヶ原は6月になるとまもなく雨季に入る。下り坂の天気をやや気にしながら大台ヶ原最高峰の日の出ヶ岳から正木嶺、堂倉山への稜線を辿ることにした。

   自宅を6時に出発、途中吉野町のコンビニで弁当等を買いこみ国道169号を南下。新伯母峰トンネル手前を右折し、大台ヶ原への道を走る。今日は登って来る車が少ないようだ。

   大台ヶ原ドライブウェイに入り、右手に展開する大峰山脈や熊野方向の山並みが今日はすっきりと見えている。駐車場はまだ空いていて、今日の登山客は少なめのようだ。

      

  身支度を済ませ、ビジターセンター横の登山道入口からまず大台ヶ原最高峰の日出ヶ岳を目指す。
   整備されたハイキング道で、革靴を履いた観光客でも歩ける。野鳥の声も聞こえ、周囲の樹木は新緑で清清しい。
   
   駐車場と日出ヶ岳頂上の標高差は120m程度、緩い階段が続くが、息が上がるほどではなく、左手背後に大峰山脈が見えてくるとまもなく頂上へ。山頂には三角点が埋まっていて、展望台からは360度の展望が望める。
   大峰山脈は綺麗に見えるが反対側の尾鷲湾は今日はあいにく雲で見えない。ザックを置き、しばらく展望を楽しむ。



 

                        日出ヶ岳山頂(標高1695m)

 

  一旦正木峠へ下り、ここから続く木の階段を正木嶺へと登る。正木ヶ原一帯はトウヒの立ち枯れが進み、大台ヶ原の代表的な風景になっている。その立ち枯れた木も徐々に倒れて行き、広い笹原のようになりつつあり、やがて広大な笹原になってしまう感じだ。
   元の鬱蒼とした原始林の森に戻す作業が行われているようだが、100年単位の事業になる事だろう。
   正木ヶ原一帯は、少し前まで鹿が沢山見られたが、最近は少なく、増えすぎた数を減らしているようだ。


  正木ヶ原から尾鷲辻まで下る。中道との合流点になっている尾鷲辻には東屋が建っていて、その後側に尾鷲道が細く延びている。
   一歩尾鷲道に入ると、急に人気がなくなり、延々と深い森が続いている。その雰囲気は、西大台に似た深く静かな森であり、人手が入っていない貴重な自然である。

   緩やかに下る道には倒木が何箇所も見られるが、難儀するほどのことはない。所々にまだ石楠花の花が見られる


   道は稜線の西側を巻く様に下っていく。やがて鞍部の所に差し掛かると見事な花を付けたシロヤシオが左手にあった。
   広い尾根上の道ははっきりしないが、所々に付けられていているテープを確認しながら、慎重に進む。
   再び稜線の西側を巻く様に緩やかに道が付いている。周囲は深い樹木で周囲の山や風景は確認できない。
   そろそろ堂倉山に着く時間だが、その気配も感じない。道はますます分かり難くなっていくが、テープが付いているのでテープを拾いながら進む。
   前方に緩やかなピークがあるので登っていく。堂倉山の山名プレートがあるだろうと期待したが何の目印も見当たらない。ピークを少し越えた辺りから木々の間から前方に山が見える。まだ少し距離はある。
   地図で確認するとコブシ嶺のようだ。ピークに戻り西側を確認すると大蛇くらの絶壁が見える。どうやら堂倉山を通り越して無名の1414m峰かその先のピークまで来てしまったようだ。
   時刻はまもなく昼食時になるが、そのまま引き返すことにした。

   小さなピークを越え、鞍部から稜線をそのまま直登すれば、いずれ堂倉山に着くだろうと考え、稜線を強引に登る。しばらく登ると途中で古いテープを見つけた。テープは山頂まで続いていて、なだらかな山頂に堂倉山のプレートを確認。直ぐ傍に無線の中継所が建っている。周囲は深い森で展望は無い。しかし、落ち着いた所で気持ちの良いところだ。。

 腰を下ろしようやく昼食にする。帰りはテープを辿りながら鞍部まで下る。鞍部で真っ白な花を付けた見覚えのある見事なシロヤシオが目についた。ここが堂倉山への分岐とは気付かず、巻き道を下ってしまったのである。
   広い尾根道から尾鷲辻へ戻るルートを歩いているつもりが、いつしか見覚えの無い道になり、再びテープを見失ってしまった。周囲を探したがルートを見つけることができなかったので、仕方なく稜線を強引に登ることにした。
   稜線を外さなければ正木ヶ原へ戻るだろうと予想してのことだが、約30分のアルバイトで予想どおり正木ヶ原の頂上付近に辿り付いた。あとは、正木峠を下り整備されたハイキング道を駐車場まで歩くだけである。




コース
 駐車場⇒(45分)⇒日出ヶ岳⇒(25分)⇒正木ガ原⇒(8分)⇒尾鷲辻⇒(85分)⇒1414m峰⇒(30分)⇒堂倉山⇒(60分)⇒正木ガ原⇒(50分)⇒駐車場 


表紙に戻る


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送