宇陀菟田野の山   烏帽子岳と日張山              


    烏帽子岳 (標高742m)

      

                登山日   平成18年10月15日(日) 快晴



  祭りで賑わう菟田野の町から烏帽子岳の登山口の岩端へ向かう。烏帽子岳の山名は全国に沢山あるが、今回登った烏帽子岳は、宇陀市菟田野と東吉野村の境にある山である。


  県道31号を岩端の正覚寺の前から右にカーブして約200mほど進むと、立派な道標が目に入り車1台が通れる地道の林道が東方向に通っている。


  林道に入りしばらく進むと、三叉路になっていて、どちらに行けば良いのか迷う。目印類は無い。ここで車を置き、とりあえず右の道を登ることにした。林道は直ぐに終わり、細い山道が続いている。登るにつれて次第に道が不明瞭になり引き返す。


  三叉路まで戻り、先ほど見送った左の林道を歩く。約200m程で林道は山道に変わる。道標も赤テープも全く無い。


  丸太を組んだ橋を渡った所から道は徐々に細くなり傾斜も急になる。踏み跡程度の崩れやすい斜面を拾うように登り切ると尾根に出た。右にも左にもテープがある。ここでも悩んだ末、右の道を選ぶ。


  踏み跡程度で注意深く歩くが、2つピークを越えるが烏帽子岳山頂の目印は無い。再び引き返す。

  元の合流点に戻り、左の笹の中の踏み跡程度の道を登る。途中、テープも分からなくなり、引き返す時の目印にと持参したテープを、木に巻き付けながら登る。


  正面のピークを登り切ると、山頂のプレートが目に入ってきた。三等三角点が埋まっていて、三角点の後(北東)と左(西)方向に登山道が通っていて、テープが巻かれている
  私が登ってきたルートは、「菟田野町最高峰 烏帽子岳登山口 菟田野町観光協会」と大きく書かれた立派な道標に従って入って来たにもかかわらず、ルート上には道標1つ設置されていない迷いやすい登山道だった。

  この山域は、地形が複雑で、 登り始めから山頂まで展望は全く無い植林の山である。「何とか辿りつけた寂しい山」ということだけが印象に残った山だった。三角点に腰掛け、昼食を済ませて早々に次の山、日張山へ向かうことにした。






   日 張 山 (標高595m)


  日張山は、中将姫ゆかりの寺として有名な青蓮寺の裏山で、標高は595mである。
岩端から宇賀志の里に入り、ひばり山青蓮寺の案内板に導かれて谷筋の細い舗装道を入ると1Kmほどで青蓮寺登り口に着いた。

  ここからつづら折れの参道を
登るが、お参りの方のために手洗い場の横に杖が用意されている。少し登ると「なかなかに山のおくこそ住よけれ、草木は人のさがを言わねば」と刻まれた中将姫の歌碑がある。

  山門脇には、謡曲史跡保存会の名で案内板があり、石段を登ると尼寺の青蓮寺に着く。



  青蓮寺を訪れるのは今回で3回目であるが、いつ訪れても静かな佇まいの良い寺である。

  日張山の登山口は、本堂の左側の阿弥陀堂の左側に回った所にあり、テープが巻かれている。

  登山道は、杉やヒノキの植林の中をお寺の後ろへ回り込むように付いている。烏帽子岳と違い、こちらの道ははっきりしていて間違うことは無い。寺の裏をどんどん登る感じで、途中から背後に台高山脈や東吉野の山々が木々の間から見渡せる。登山道の右側はマツタケ山で、11月末まで立ち入り禁止の札と黄色いテープが張られている。

  程なく稜線の道と合流。三叉路に地蔵さんの祠がある。稜線の道は、東西に延びているが道を右(東)に取り、なだらかな比較的広い道を進む。

  周囲は赤松と雑木に囲まれ、マツタケが生えていそうな所だ。稜線道を左に登ると約100mで三等三角点が埋まる日張山山頂に着いた。この山も展望は無く、いたって静かだ。三角点に腰掛け、しばし休憩を取る。


  青蓮寺に戻ると、手入れされた可愛い柴犬が迎えてくれた、少ししてご院主さんが柴犬を呼びに来られた。青蓮寺のご院主さんにお目にかかるのは実に20年ぶりで、歳を召されたが、上品な尼さんの印象はそのままだった。

  再び祭りで盛り上がる宇陀水分神社界隈を眺めながら帰路についた。菟田野の祭りは歴史を感じさせる盛大なお祭りだった。






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