奈良県・三重県堺

 学能堂山 から コスマ山
    (標高 1,021m)         (標高 850m)


                登山日 平成24年4月28日(土) 快晴



   学能堂山(がくのどうやま)は三重県と奈良県の県境にある山で、「岳の洞」とも呼ばれている。山名は、かつて山頂に文殊菩薩が祀られていたことに由来するという。 登山ルートとしては、三重県津市三杉町杉平から登るのが一般に知られているが、この道は暗い杉の植林帯の急登で、お世辞にも快適な登山とは言い難い。今回は、奈良県御杖村神末上村の佐田峠から雨谷林道を詰め、学能堂山、白土山、コスマ山を歩くことにした。


佐田峠の首切地蔵

雨谷林道

林道上部

  佐田峠に車を置き、首切地蔵の正面を起点とする雨谷林道を歩く。細い地道が杉の植林帯に延びている。やがて左側が鹿除けのネットが続く道となり徐々に高度を上げていく。林道は幾つかの枝道があるが、そのほとんどが鹿よけのネットで進入できなくなっている。ほぼ直進の林道がジグザグの登りになると程なく尾根に出る。佐田峠からここまで約1時間15分を要した。稜線には道標が立っていて、学能堂山400m、神末上村3.7Kmと記されている。


山頂手前の急登

植林帯を抜けると展望が開ける

山頂台地

  分岐点を左折し、桧の植林帯に延びる登山道を登る。結構急な坂である。程なく植林帯を抜けて急に展望が開けた。振り返ると、白土山から三峰山への稜線が見え、北方向には曽爾村の山々が連なっている。
  山頂は稜線に沿った細長い形をした台地で、二等三角点が埋まっている。展望はすこぶる良く、360度の大パノラマである。高見山、倶留尊山、古光山、大洞山、局岳、栗の木岳など、馴染みの山々が見て取れる。


山頂に埋まる三角点

白居山と局ヶ岳

栗の木岳


奈良県側の展望(左から三峰山、高見山、古光山、大洞山など)


    十分展望を楽しんでコスマ山へ向かう。一旦元の鞍部まで戻り、三峰山へ通じる稜線を辿る。振り返ると学能堂山が綺麗に見えた。緩いアップダウンがあり942m地点を越して登り返すと白土山頂上に着く。山頂の南側は雑木で覆われ比較的明るい雰囲気だが、稜線の御杖村側には鹿除けのネットが延々と続いている。


学能堂山からコスマ山へ向かう

正面に白土山が

白土山山頂(標高980m)


  白土山からなだらかな明るい尾根道がしばらく続き、木々の合間から大洞山などが望める。やがて整然と植えられた桧の植林帯と変わり、下るとコスマ峠に着く。右に下れば神末上村の集落に通じる。道標には神末上村まで2.0Kmと記されている。ここからコスマ山までは一登りである。山頂は植林の中で展望は全くない。山名を記した簡素なプレートが架かっているだけの寂しい山頂である。


コスマ峠の道標

コスマ山への登り

コスマ山山頂


  早々に山頂を辞し、コスマ峠に戻り下山にかかる。神末上村へは、杉の植林に囲まれた谷筋を下る。下るに連れ杉の枝が登山道に沢山落ちていて、分厚い絨毯
の上を歩くようだ。ふと足元を見ると杉の落ち枝の合間から「一人静」がひっそりと白い花を咲かせている。やがてコスマ林道に合流、1本の遅咲きの桜が丁度満開を迎えていた。

  林道を約1Km歩くとようやく神末上村の集落に下りて来た。のどかな田園風景が広がり、集落のあちこちで、まもなく始まる田植えの準備が進められていた。


植林帯の深い谷を下る

コスマ林道に下りる

林道を下ると神末上村へ

GPS軌跡

行 程

神末上村佐田峠→<1時間20分>→尾根分岐→<10分>→学能堂山→<35分>→白土山→<18分>→コスマ峠→<3分>→コスマ山→<3分>→コスマ峠→<18分>→林道→<55分>→神末上村佐田峠


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