行者還岳
   
(標高1546m)


    平成18年8月12日(土) 晴れ
  大峰山系の大峯奥駈道にあって、標高は低いが特異な山容の行者帰岳へ大川口から登る。
登山口の川迫川に架かる吊橋を渡ると杉の植林帯をジグザグにようにルートがついている。結構急な登りで、7〜8分ほど登ると一旦周囲が雑木に変わり再び植林帯を登る。登り一辺倒でぐいぐい高度を稼ぐ。右側にバリゴヤの頭が突き上げ、反対の左側にには鉄山が聳える。小1時間ほど急登するとやや傾斜が緩くなり右側(弥山方向)の展望が開ける。
  遠くから雷の音が聞こえ出した。避難小屋少し手前まで戻ってきた地点で雨がパラパラ落ちてきたが、幸い小屋に着いた時には止んでくれた。
  今日の昼食は焼肉バーベキュー。仲間とフライパンを囲み、ジュンジュンさせていると、別の総体グループが下りて来た。尋ねると和歌山県の高校生とのこと。時々雷鳴が聞えるなか、弥山方向に元気に出発していった。焼肉をたらふく食べた後、しばらくゆっくりしたかったが、雷雨になる前にと、早々に山小屋を後にした。
  ルートの途中にやや開けた所があり、休憩場所に良い。私の地図ではルート上に高圧線が通っている。仲間の新しい地図には高圧線は描かれていない。開けた所は、かつて鉄塔が建っていた場所のようだ。ここで最初の休憩をとる。
 前方に右に少し傾いた山容の行者還岳が見え出した。ルートは少し下って左側が桧の植林、右が雑木の尾根を登り返す。再び開けたところに出ると、再び行者還岳を前方に望む。
    この辺から登山道の様子は変わり、急な山腹を絡むように進む。所々に桟道やロープ場が現れ、気の抜けない道が続く。谷を横切る所は冷気が下りてきて心地よい。ついつい休憩が長くなる。徐々に奥駈道が近づき、やがて左上前方の木々の合間に山小屋が見え出した。
  ここまで随分時間がかかったように思う。以前来た時(9年前)はかなり古い避難小屋が建っていたが、今は立派な避難小屋に建替えられ、その背後には岩峰の行者還岳が聳える。
川迫川に架かる吊橋が登山口
いきなりの急登
弥山前衛の鉄山を望む
   小屋には誰もいなかった。小屋にザックを置き、空身で山頂を目指す。高校総体の山岳競技が行われているようで、何人かの学生が大普賢岳方向から下りてきた。小屋から奥駈道を北方へ進み、木の梯子を上り、右手に大普賢岳を眺めながら登ると奥駈道と山頂への分岐がある。南方向に延びる山頂への尾根道を登りきると三等三角点が埋まる行者還岳山頂に着いた。展望はなく、少し南方向に進むと、弥山方向が見渡せる絶壁の上に立つ。足元は切れ落ち、眼下に山小屋の屋根が見える。なかなかの展望だ。山頂には石楠花の木が多い。
行者還岳頂上から弥山方面を望む
 行 程

    大 川 口  → 行者還避難小屋 → 行者還岳頂上→ 
   (午前8時10分)   (10時58分)   (11時38分〜11時50分)

        →  行者還避難小屋    →   大 川 口
         (午後0時10分〜1時25分)    (3時04分着)
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登山道から見上げる行者還岳
奥駈道から行者還岳までの尾根道
行者還避難小屋と背後の行者還岳
山頂 (1546m)
山頂肩(分岐)に建つ道標
山小屋までは急な山腹を絡む
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