三峰山脈
三峰山から
平倉峰(標高1,222m)へ
登山日 平成23年8月28日(日)晴れ
平倉峰は、三峰山脈の主峰三峰山から東方の修験業山に延びる稜線上の一座。なだらかな山頂からの展望が良く、訪れる登山者が少ない静かな山である。今回は、三重県松坂市飯高町のゆりわれ登山口から三峰山へ登り、三峰山から尾根伝いに平倉峰へ登ることにした。
ゆりわれ登山口には山頂へのルートが記された大きな案内板が立てられ、登山道も比較的整備されている。登り始めは杉の植林帯だが、ジグザグ状につけられた適度な傾斜の登山道は歩きやすい。小さな沢を過ぎ暫く進んで、赤松が多く見られるなだらかな所で最初の小休止。
ゆりわれ登山口 自然林の登山道
やがて植林帯から雑木林に変わり、迷岳が望むようになる。適度な傾斜の登山道が更に続き、何度も折り返して高度を上げて行く。足元には、初秋の小さな花が咲いている。ヤマホトトギスやトリカブトなどの花である。
やがて、小さな白い花を付けた野菊の仲間の細葉の山母子(ホソバノヤマハハコ)が見られるようになると傾斜も緩くなる。ほどなく八丁平手前の細葉の山母子の群生地に着く。白い花が斜面一面に覆っている。
ここから八丁平へは、高原の散策道のような道が続く。この辺は、トリカブトが多く見られ沢山の花を付けている。広々とした八丁平は、今日は閑散としており、山頂の方向にガスが勢いよく流れている。
八丁平からなだらかな斜面を数分登れば、一等三角点が埋まる三峰山山頂に着く。奈良県側に広がる曽爾の山々や御杖村の風景は、あいにく雲で霞んでいる。
三峰山頂から平倉峰へは東方に続く尾根道を辿る。シロヤシオの木が多く見られ、明るい雑木林のなだらかな道が続いている。 緩やかに下り、小さなピークを越えると、ブナの木が多くなる。春はブナの新緑、秋は紅葉、そして冬期には見事な霧氷と四季折々の景色を満喫できる稜線歩きとなる。
三峰山頂から約30分、稜線がやや狭くなり、少し傾斜が増した尾根を登る。見事なブナ林が広がり程なくたおやかな平倉峰の山頂に着く。静かな山頂で人気はない。開けた山頂は北方の展望が利き、ガスで霞んではいるが学能洞、倶留尊山、大洞山、古光山などが見渡せる。東西に細長い山頂の一角に腰を下ろし昼食にする。展望を楽しめるだけではなく、何よりも静かで落ち着いた雰囲気がこの山域の魅力である。
平倉峰を辞し三峰山へ戻ると、他の登山者のグループからどこから登って来たのかを尋ねられた。平倉峰まで行って戻って来たとこたえるが、平倉峰を知らないようである。せっかく三峰山まで登って来たのなら、平倉峰までもう少し足を延ばさないと、もったいない。
行 程
ゆりわれコース登山口→<90分>→八丁平→<6分>→三峰山山頂→<22分>→平倉山山頂→<25分>→三峰山山頂→<7分>→三畝峠→<7分>→八丁平→<60分>→ゆりわれコース登山口
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