大峰山系

百貝岳 と 四寸岩山
        (標高861m)          (標高1235m)


    登山日 平成20年12月21日(日)晴れ



  百貝岳と四寸岩山は、大峰山系北部の吉野山に程近く、ハイキング気分で登れる山である。

今回は、今年の締めくくりの山として、山仲間二人と十津川村の法主尾山へ登る予定を立てていたが、生憎午後から天候が崩れる予報が出ていたため、急遽予定を変更して近場の四寸岩山(今年2度目)と百貝岳の二座を登ることにした。(結局、雨は夜まで降らなかったが・・・。)


   
   吉野大峰林道の四寸岩山登山口                   四寸岩山登山口に立つ道標     


  四寸岩山へは、金峯神社から吉野大峯林道を南下し、四寸岩山登山口と記された道標が立つ分岐から大峯古道を辿る。

四寸岩山は、大峰山脈の北端の吉野山と大天井ヶ岳の中間にあって、山頂は修験道の行場の一つとなっている。

古道の周囲は植林帯で、しばらく山道と平行して作業用のモノレールが設置されている。やがてモノレールは離れて行き、そこからやや急な登りが続く。右側(南方)下方には、吉野大峯林道がすぐ近くに見える。やがて、新茶屋跡からの道と合流し、そのまま尾根伝いに付けられた登山道を登る。
  前方右側斜面が開けて来ると四寸岩山山頂は目前である。南方に一際形の整った大天井ヶ岳が望め、左側の山頂への踏み跡を辿れば三角点が埋まる山頂に到着する。やや広い山頂で今日は静まりかえっている。


   
四寸岩山山頂からの展望(左の山は大天井ヶ岳)               標高1235mの山頂と三角点 

下山は、一旦元の道を戻る。薊岳を過ぎて直ぐの新茶屋分岐を左に折れ、新茶屋跡から大峯奥駈道の従来道を下る。この従来道も概ね植林帯の中の登山道だが、時々雑木も見られ古道よりも趣があるように思う。地図を見ると、丁度吉野大峯林道と大峯古道に挟まれたてルートが付けられている。左側下に林道が近付き、やがて鉄製の階段を下れば吉野大峯林道に降り立つ。


    
植林帯の尾根道                     新茶屋跡                  雑木の道を下る


  百貝岳は奈良県の中央部に位置する吉野郡黒滝村にあって、この山も大峯修験道に深い関わりを持っている。四寸岩山から金峯神社まで戻り、神社本殿の右側に付いている西行庵への道を進む。


   
義経の隠塔(蹴抜の塔)                 金峯神社              山上ヶ岳、西行庵への道


  西行庵分岐から道標に従い鳳閣寺へと歩く。周囲は杉や檜の植林帯で単調な道が続く。この道はハイキングに利用されていて、しっかり踏まれた道である。展望はほとんど無いルートだが、途中一箇所だけ北方が開け、奈良平野と吉野地方を隔てる竜門山塊と東西に流れる吉野川の流域の町や集落が見渡せる。


   
北方の展望(手前は高城山、遠方は龍門山塊)                木々の合間から望める百貝岳


  再び展望は閉ざされ、緩やかに鞍部に下る。鞍部は鳳閣寺・百貝岳の分岐となっていて道標が立っている。百貝岳へは左の登り道を進む。ここから雑木の明るい登山道に変る。

足元には大量の落ち葉が積もり、踏み締める毎にザクザクと乾いた音が心地よく聞える。

緩やかな登り道が続き、左にカーブすると程なく山頂に到着する。


     
鳳閣寺・百貝岳の分岐を登る        百貝岳頂上の山名板        百貝岳頂上に立つ祠(奥)


  山頂には小さな祠が祭られその前に東屋が立っている。寂しい山頂で、展望はほとんど利かない。

元の道を戻り、金峯神社へ戻る。途中、綺麗な三角錐の形をした大天井ヶ岳を眺められた。


  
百貝岳、鳳閣寺分岐             山上ヶ岳、西行庵分岐           金峯神社に戻る

 
  年末とあってこの時期の山域は実に静かだ。四寸岩山の下山時に、大きなザックを背負った男性一人とすれ違っただけである。下山後、下市温泉でゆったりと湯に浸かり、鍋を囲んで今年の山遊を締めくくった。




行 程(休憩時間含まず)

 四寸岩山登山口(大峯古道)⇒<55分>⇒新茶屋跡分岐⇒<10分>⇒四寸岩山⇒<8分>⇒新茶屋跡分岐⇒<8分>⇒新茶屋跡⇒<28分>⇒吉野大峯林道合流(大峯登山口)

 金峯神社⇒<5分>⇒西行庵分岐⇒<25分>⇒鳳閣寺・百貝岳分岐⇒<15分>⇒百貝岳⇒<45分>⇒金峯神社



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