湖南アルプス最高峰


 竜 王 山

                (標高604m)


           平成25年5月18日(土)



竜王山は琵琶湖の南東に位置する奇岩、巨岩が連なる岩稜の山で、風化した花崗岩が特異な景観を創っている。
今回は、上桐生バス停から落ヶ滝、天狗岩を経て竜王山に登り、狛坂磨崖仏がある狛坂寺跡を通り上桐生バス停に戻るコース(近江湖南アルプス自然休養林ハイキングコース)を歩くことにした。



キャンプ場の駐車場を出発

小さな沢を渡る

落ヶ滝分岐


キャンプ場の広い駐車場から「たまみずきの道・鶏冠山方向」と記された道標を確認して登山開始。落ヶ滝線と記された林道を5分ほど進む。この林道は約2km伸びているようだ。
鶏冠山・落ヶ滝分岐から林道を離れ、落ガ滝への細い登山道に入る。すぐに奥池があり小さな沢を渡る。この辺りはシダや雑木が生い茂り、岩がゴロゴロした暗いジャングルの中にいるような雰囲気。細いロープが張られた大きな岩の上を歩き、大きなシダが茂る緩やかな登山道を進む。
暫く歩くと落ヶ滝分岐、落ガ滝まで5分と道標に記されている。ほどなく落ヶ滝が木々の合間から見えてきた。落差は30mほどか。水量は少なく細い滝だが、磨かれた大きな一枚岩を静かに流れ落ちている。


落ヶ滝

落ヶ滝から直接稜線へ

尾根道へ

竜王山へのルートは、一旦落ヶ滝分岐まで戻って先ほどの登山道を直進するのだが、ここから急な斜面を直登して鶏冠山・天狗岩稜線に出ることにした。
右手の大きな岩の斜面を松の幹を掴みながら強引に登る。登るにつれ奇妙な形をした岩や巨岩のモニュメントのような風景が見下ろせる。登山道が急登から緩やかになると展望が開け、鶏冠山や姫路市方面の風景が広がる。ほどなく尾根に登り着き縦走路に合流する。花崗岩と雑木が続く見晴らしの良い楽しい稜線が続く。


展望の良い尾根道

天狗岩撮影スポットにて

天狗岩

いくつかの小さなアップダウンを辿ると岩の積み木のような形をした天狗岩が前方に見えてきた。大きな岩のトンネルを潜ると天狗岩撮影スポット。休憩を兼ねて、天狗岩をバックに記念写真を撮る。
なおも天狗岩に伸びる展望の良い稜線を進む。高さ10mはあると思われる巨岩の横を通り、徐々に近付く天狗岩を正面に見ながら快適な稜線歩きを満喫する。


奇岩が樹立する景観

天狗岩を目指して

巨岩を縫うように

樹立する巨岩・奇岩の合間を縫うように進むと分岐の休憩所に着く。まっすぐ登れば天狗岩、左手に折れると白石峰、竜王山への道。ここで一息入れた後、ザックを置き空身で天狗岩に取り付く。一人がやっと通れるような狭い岩の合間を登る。岩肌には赤いペンキで登るルートが矢印で記されている。頂上までは登り易く危険な箇所もない。ほどなく山頂に着く。6〜7人くらいが立てるスペースがある展望抜群の頂で、竜王山から琵琶湖方面が一望できる。


天狗岩の頂き

カメラの先は??

天狗岩を慎重に下る

展望を充分楽しんでいよいよ竜王山へ向かう。一旦元の分岐に戻り、尾根道を登る。この尾根道も様々な形の岩が見られ、周囲の景色も申し分ない。
耳岩から緩く下だり、やや急な階段を登り返すと白石峰に着く。たくさんの案内板が設置され(なぜかポストも取り付けられている)、ベンチが設置されている。ここから竜王山(500m:20分)を往復する。竜王山へは緩やかな尾根筋の登りとなっている。


耳岩一帯の奇岩

白石峰に立つ案内板

ハイキング地図を確認して

途中に茶沸観音という大きな石に彫られた小さな仏がある。ゆっくり下って登り返すと三角点が埋まる小さなピークに着く。緩やかに階段を下りなおも進むと金勝寺(こんしょうじ)八大龍王が祀られている。案内板に「この地は金勝山の分水嶺、龍王山です」と記されている。右手に登ると直ぐに標高604mの竜王山山頂に着く。


茶沸観音

小さなピークに三角点が

金勝寺八大龍王本殿

山頂からの展望は、北西方が開けている。これまで歩いてきた金勝アルプスや三上山(近江富士)が一望できるが、琵琶湖や比良の山並みはあいにく霞んで見えない。
比較的地味な山頂で、グループで弁当を広げるにはやや狭い。昼食は国見岩付近で取ることにして、早々に下山にかかる。


竜王山山頂到着

山頂からの展望

狛坂寺跡方向へ下る

白石峰まで引き返し、狛坂寺跡方面へ下る。5分ほど下ると重ね岩、更に下ると展望の良い国見岩。
国見岩からは長い階段の下り坂が続き、やがて暗い谷間の狭い広場に落り立つ。狛坂寺跡で、立派な狛坂磨崖仏が残されている。高さ6m、幅3.6mの花崗岩に高さ3mの阿弥陀如来座像を中尊にして、観音・勢至菩薩が両脇に刻まれている。その周囲にも12体の仏像が彫られている。製作年代は不明とのことだが彫りが見事な磨崖仏である。


鶏冠山(左)と三上山

重ね岩付近の下り

狛坂寺跡

狛坂磨崖仏

ここから、出合、南谷林道の方に下り、出合から沢沿いの林道を下る。新名神高速の下をくぐり、オランダ堰堤を過ぎると、ほどなく登山口のキャンプ場駐車場に着く。

今回歩いた竜王山一帯は、低山ながら巨大な奇岩や風化した花崗岩が、アルプス的な雰囲気を醸し出している。加えて展望の良い整備されたハイキングコースとあって人気があるのも頷ける。


岩場もここで終わり

林道を下る

キャンプ場駐車場に戻る

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