ガンドガコバ林道コース



 金 剛 山

      
(標高1,125m)


    
平成25年9月19日(金) 快 晴



金剛山は大阪府と奈良県の府県境に聳える標高1,125mの山で、山頂には最高地点の葛木岳の他、湧出岳(標高1,112m)、大日岳(標高1,094m)の三峰がある。
山頂へは大阪府側から千早赤阪村営のロープウェイで手軽に登山できるため、四季を通じてハイカーが多い。
登山道は大阪府 ・奈良県側とも幾つかのルートがあり、それぞれに整備されて1時間30分から2時間程度で山頂に辿ることができる。
金剛山は今から約1,300年前、修験道の開祖役小角(役行者)が修行した山として知られている。山頂付近には役行者が開いたとされる転法輪寺や一言主の神を祀った葛木神社があり、歴史をもった山でもある。
今回は、旧国道309号の水越峠から林道ガンドガコバ線を歩いて、金剛山の三峰を巡ることにした。


登山口の水越峠

二つ目のゲート

大阪側が見える林道

水越峠は、金剛山と葛城山の鞍部に位置し、かつて大阪府と奈良県を結ぶ国道309号の難所だった。現在は水越トンネルができたため車両の往来はほとんど無くなり、葛城山や金剛山の登山口としてのみ利用されているようだ。

峠の道端に車を置き、登山口入り口にあるゲートの横から入る。ここから山頂まで約5kmのアルバイト。しばらく広い林道を歩く。工事や林業関係車両が通る道のため、道幅は広く傾斜も緩やかで歩きやすい。単調な林道歩きだが、時折り大阪側の風景が望める。
水越峠のゲートから約2kmで金剛の水と名付けられた水飲み場に着く。一息入れるには良い所である。


ダイヤモンドトレール分岐

緩やかな林道歩き

ガンドガコバ林道終点

ほどなく左手に小さな橋が架かる分岐に着く。その橋を渡るとダイヤモンドトレール(以下、「ダイトレ」)を通って山頂へ辿ることができる。橋を左手に見送り林道をそのまま直進する。この林道の名称はガンドガコバ線という。何度読んでもスムーズに読めない、覚えられない名称である。
しばらく林道を道なりに歩く。ススキの穂がそよ風になびいている。

林道はこの先、二股になっているが、右に進めば300mほどで行き止まりである。ルートを左手にとり、やや狭くなった地道を進む。展望は無いがここも秋の草花がたくさん見られる。やがて林道は行き止まりになり、檜の植林帯の細い登山道に変わる。丸太を使った階段状の登山道を登る。程なく太尾塞跡に着き、太尾道と合流する。
丸太のベンチが2基設置され、何人かの登山者が休憩をしていた。


檜の植林帯を登る

太尾塞跡
単調な尾根歩き

一息入れ、檜の根が入り組んだ登山道を進む。この辺りも急な登りもなく比較的なだらかな稜線歩きが続く。右手に葛城山のたおやかな頂上が望める。少し急な道になってきたと思ったら程なく六道辻に到着。ここにも丸太を並べたベンチが3基設置され休憩するには良い所だ。だが周囲は檜の植林帯で展望はまったく無い。一息入れる。


途中、葛城山を望む

六道の辻

丸太を並べた階段が続く

ここから少し緩やかに下り、ほぼ平坦な尾根道を進む。相変わらず植林帯の単調な登山道が続くが、登りが急になり、雑木が見られるようになると、程なく大日岳の頂上に着く。標高1094m、尾根道の小さなピークといった感じで、山頂といった雰囲気はない。
山頂からの展望はほとんど展望は利かないが、ほんの少し先に行った休憩広場からは大阪側の展望が見られた。人気のない山頂である。


程なく大日岳頂上へ

大日岳頂上(標高1094m)

頂上からの展望

山頂を通り過ぎ、国見城跡の山頂広場へ向かう。大日岳山頂から一旦下り尾根道を登り返す。途中、登山道は二股に分かれているが、どちらを取っても先で合流する。緩やかな登山道を登り詰めると道が交差している。そのまま下ると売店の横に下り立つ。ピークで右手に折れ、平坦な道を進むと程なく前方が開けてきて、ベンチがたくさん設置された展望所に着いた。大阪側の視界が広がり弁当を広げるには最高の場所である。休憩しているのは中高年のハイカーばかりだ。隣のベンチに座っている二人の男性からは、穂高岳や涸沢の話が漏れてくる。


国見城跡上の休憩所

大阪側の風景

国見城跡

昼食を済ませ、このすぐ先の国見城跡の山頂広場へ下る。今日は平日とあってハイカーの数はいつもより少なく静かだ。展望は申し分ないが、やや霞んでいる。
ここから転法輪寺の方へ下り、参道を登り返して金剛山の最高峰である葛木岳へ向かう。葛木岳は標高1,125m。金剛山最高地点は葛木神社本殿の裏に位置している。しかし神域のために立ち入りは禁止されている。それゆえ三角点は第2峰の湧出岳に設置されたのであろう。


転法輪寺

灯篭が並ぶ参道

葛木神社へ

葛木岳山頂は本殿の裏

神社にお参りしたあと一等三角点が設置されている湧出岳(標高1,112m)へ向かう。大きな杉並木の参道を下る。一の鳥居を潜るとダイトレとの合流点。三叉路を右手に折れるとすぐその先で左手(湧出岳)に登る分岐がある。ここを一登りすると三角点に着く。湧出岳山頂には大きなアンテナが2基建っていて、三角点はその先にひっそりと埋まっている。


参道の杉並木

ダイトレと合流

三角点分岐を左へ

三角点の手前には金剛山展望塔が立てられ、高さ25mの塔の先に400Wの水銀灯が付けられている。麓の奈良平野から毎夜山頂に明るい星のように見えるのはこの水銀灯の灯りである。ひっそりとした山頂で人の声もほとんど聞こえない。一等三角点が埋まる湧出岳に足を運ぶ登山者は少ないようだ。


湧出岳頂上(標高1125m)

一等三角点

大きなアンテナ施設

山頂を辞し下山にかかる。下るルートは先の一の鳥居まで戻り、ダイトレを辿る。平坦な道が高天彦神社への分岐まで続くが、その先から急な長い階段に変わる。このルートはガンドガコバコースとは反対に、長く急な階段が印象的なルートである。途中、奈良県側の風景が広がる休憩所で一息いれ、カヤンボの東屋が立つ分岐まで一気に下る。沢に架かる小さな橋を渡れば今朝歩きて来たガンドガコバ線と合流し、歩きやすい林道歩きになる。
水越峠まではあと2km、もう少しである。


パノラマ台からの展望

橋を渡れば林道と合流

景色を見ながら水越峠へ



・・・・・・ 行 程 ・・・・・・

 水 越 峠 ⇒ダイトレ分岐 ⇒ ガンドガコバ林道終点 ⇒ 太尾塞跡 ⇒ 六道の辻 ⇒ 大日岳 ⇒ 国見城跡 ⇒ 転法輪寺 ⇒
葛木岳(葛木神社) ⇒ 一の鳥居 ⇒ 湧出岳(三角点) ⇒ 一の鳥居 ⇒ パノラマ台 ⇒ カヤンボの東屋 ⇒ 水 越 峠


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