金 剛 山 (標高1125m) 登山日 平成20年12月7日(日)快晴 |
金剛山は、大阪府と奈良県の府県境に南北に連なる金剛・葛城山脈にあって、大日岳・葛木岳・湧出岳の三峰の総称である。最高地点(標高1125m)の葛木岳山頂には葛木神社が鎮座し、大きなアンテナ施設が立つ湧出岳(標高1112m)には一等三角点が埋まっている。大阪府側からロープウェイが架けられているためもあって、一年を通じてこの山に登る人は多い。
金剛山への登山道は幾つもあるが、今回は奈良県御所市の高天(たかま)神社から湧出岳へ辿る古い登山道を登ることにした。
高天(たかま)神社 高天滝へは平坦な道 2段40mの高天滝
高天神社を出発点とするこのルートは、途中で今回辿る湧出岳へ通じる道と一般に郵便道と呼ばれる2つのルートに分かれて付いているが、ほとんどの人は整備されて安全に辿れる郵便道を利用者するようだ。
高天神社の正面左側に簡易舗装された細い道を辿ると高天滝が現れる。沢に架かる木の簡易橋を渡り山道に入って行く。最近、倒木が以前の道を塞いだのか、新しい道が斜面に付けられている。
分岐(左:湧出岳へ 右:郵便道) 標高850m付近 尾根に近づくと登りは緩くなる
御所市消防署が設置した案内板が立つ分岐で郵便道を右手に見送り、人気のない左側の湧出岳への登山道を進む。道はしっかり付いているが、最近利用する人がいないのか、郵便道に比べやや荒れ気味の道で雰囲気もやや寂しい。
杉の植林帯が続く展望のない道だが、誰一人出会わない静かなルートで、私は郵便道よりこちらの静かな道に魅力を感じる。標高780m辺りでは楢などの雑木が見られ、右手には休憩所が設置されている。再び植林帯になり、標高850m辺りから足元に笹が見られるようになった。
一の鳥居(伏見峠からの道と合流) 参道を清掃する人たち 石塔が立ち並ぶ葛木神社参道
湧出岳に近づくと登山道は平坦になり、湧出岳を左に巻いて行く。道なりに辿るとやがて水越峠からの縦走路(ダイヤモンドトレール)に合流した。この合流点は郵便道との合流点にもなっていて、変形の四叉路になっている。
縦走を少し進むと伏見峠からの登山道と合流する。合流点には観光案内板が立ち、周囲は俄かに賑やかになった。一の鳥居を潜り金剛山最高地点の葛木神社へ進む。樹齢500年の仁王杉を過ぎると程なく右手に葛木神社に着く。
葛木神社(金剛山最高地点) 雪が積もった転法輪寺境内 金剛山転法輪寺本堂
神社にお参りした後、参道を下り展望台へと向かう。山頂台地には真言宗醍醐派の金剛山転法輪寺が建立され、休憩所には大勢の登山者で賑わっている。設置されている温度計が−2度を記している。展望台からは大阪平野が一望され、広場には多くの登山者が食事をされている。
展望台の大きな看板 展望台広場 −2度を表示する温度計
展望台から見下ろす大阪平野
下りは、転法輪寺本堂の左側に付けられた散策道に入り、葛木神社の裏参道を通って仁王杉に戻る。一旦、一の鳥居まで戻り、三角点が埋まる湧出岳へ足を伸ばす。山頂には大きなアンテナ施設が建てられ、台地上の小さな起伏の上に一等三角点が埋まっている。周囲には登山者が大勢休憩していて、写真を撮った後は早々に下山にかかる。
湧出岳山頂(山頂には大きなアンテナ2基が建ち、写真右側の小高い所に1等三角点が埋まっている)
下りのルートは郵便道を下る。この道も随分整備が進んで、有難い??ことに長い階段が続いている。やはり、階段が全くない今朝登ってきたルートの方が私には合っている。
帰路、車窓から遠く南方に雪を頂いた大峰の山並みが眼に入った。大峰山脈が最も神々しく見える季節がやって来た。
行 程
高天神社⇒<7分>⇒高天滝⇒<12分>⇒郵便道・湧出岳道分岐⇒<25分>⇒休憩ベンチ場(標高780m)⇒<43分>⇒ダイヤモンドトレール合流地⇒<10分>⇒葛木神社(山頂)⇒<10分>⇒展望台⇒<15分>⇒湧出岳(三角点)⇒<6分>⇒ダイヤモンドトレール・郵便道分岐⇒<63分>⇒高天神社
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