室生火山群最高峰

       く  ろ  そ  や  ま
    倶留尊山
                               (標高1038m)



     平成22年1月16日(土) 曇り
県名張市に隣接する人口2500人弱の小さな村。古くは漆の技を錬磨した人々が住み「漆部造(ぬりべのみやつこ)」をおいて北部・三重県の中西部に位置する、主として山岳景観に優れた地域。 両県県に見られる柱状節理の地形、車場から坂道を上がるとすぐススキの原に倶留尊山出ます。

  倶留尊山は奈良県と三重県の県境上にある室生火山群の一座で標高1038mである。この地域は、今から約1500万年前に活発に活動していた火山が形成した地形を有し、柱状節理の地形そして山岳景観に優れた地域として室生・赤目・青山国定公園に指定されている。
  特に曽爾高原から望める屏風岩・兜(かぶと)岳・鎧(よろい)岳は火山群独特の山容で、曽爾三山と言われているが、倶留尊山はこの一帯の最高峰である。

 山麓の池の平高原は、のどかな農山村である。奈良県側の山麓はススキで有名な曽爾高原である。秋は、高原全体を覆うススキは見事で、大勢の家族ずれやハイカーで大いに賑わう観光スポットである。


曽爾高原から亀山への登り

亀山から二本ボソへの登り

   雪が積もる無人の曽爾高原駐車場に車を置き、登山靴にアイゼンを取り付けて曽爾高原から亀山へ直登する。登山道は整備され、階段が亀山頂上付近まで延びている。あいにく今日はガスが晴れるのが遅く、展望があまり利かないが、背後に古光山など曽爾の山々が薄っすらではあるが望むようになる。

  亀山山頂は簡素な山名プレートがポツンとあるだけの一見尾根続きのピークで、山頂の雰囲気はない。亀山から岩場交じりのやや急な下り坂を慎重に下り亀山峠へ下りる。亀山峠は、曽爾高原と池の平高原への交差点で、ベンチや案内磐が設置されている。
 ここから二本ボソへの登り坂が続く。このコースでは亀山峠から二本ボソ手前の樹林帯までの間が最も展望の良い尾根道である。背後に三峰山や古光山、高見山、左手眼下には曽爾高原、そしてその向こうに見える山並みは、屏風岩山、住塚山、国見山、兜岳、鎧岳である。
 二本ボソは眺望がよいところでした。


二本ボソ手前の霧氷

二本ボソ

  樹林帯に入ると、木々の枝に霧氷が付いている。夏シーズンは何の特徴もない登山道も霧氷が付くと雰囲気はガラリと変わる。
二本ボソの頂上に着くと、入山料を徴収する小屋が現れる。入山料(大人500円)を入れる箱が設置されているがこのシーズンはいつも無人である。
  二本ボソの山頂は展望が良く、三重県側には池の平高原が見下ろせ、その向こうに大洞山や尼ヶ岳(別名伊賀富士)がどっしりと構えている。

  霧氷が付いた木々の枝越しに倶留尊山を望むことができる。充分展望を楽しんで、倶留尊山へ出発する。
 二本ボソから倶留尊山へは、岩場交じりの急な下り道を鞍部まで下る。コースには雪が10cmほど積もっている。滑らないようにアイゼンを利かせながら慎重に下る。鞍部には木のベンチが設置されているが、やや平坦な登山道が終わるとキツイ登りが始まる。


二本ボソから望む倶留尊山

倶留尊山山頂から二本ボソを見下ろす

  岩場交じりの急な登りに息が上がる。ロープや木の幹をつかみながら重い体を押し上げる。背後の二本ボソが低く見えるようになると程なく山頂に着く。
  山頂は潅木に囲まれ展望はあまり利かない。
  ベンチに積もった雪を払い除け、ビニールシートを敷いて腰を下ろす。寒い山頂での食事はなんと言っても暖かいラーメンと食後のコーヒーである。

  ゆったりと至福の時が流れる。下山にかかるころになって、ようやく厚い雲の隙間から太陽が射してきた。



眼下にはお亀池、遠望は曽爾三山(屏風岩、兜岳、鎧岳)


   行 程

    曽爾高原駐車場(2分)→登山口(20分)→亀山(55分)→二本ボソ(35分)→倶留尊山


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