大和青垣
ま き む く や ま は せ や ま
巻向山から初瀬山へ
平成20年4月20日(日)曇り
巻向山と初瀬山は大和盆地の東側に位置する大和青垣に連なる山で、山自体がご神体の三輪山に接する歴史と信仰の山でもある。
右上の写真は、卑弥呼の墓と云われている箸墓古墳の傍の大池から写したもので、三輪山越しに見える中央のなだらかな山が巻向山である。
以前、巻向山へは奥不動寺から、初瀬山へは長谷寺から登ったが、今回は裏の登山道から登ることにした。
峠から南側(左)に登る道が長谷寺への道である 左側(東)は桧の植林帯、右側は明るい雑木林
桜井市から天理市へ国道169号を北上し、JR巻向駅付近の巻の内交差点を右(東)に取り、巻向川沿いを笠山荒神の方へ車を進める。笠山荒神の手前の峠から100〜200mほど進んだ所に車を置いて峠まで戻る。峠には竜王山から長谷寺への細い旧道が交差していて、長谷寺へ(南)の山道に取り付く。2〜3日続いた雨のため、道はぬかるみ、不注意に歩くと滑ってバランスを崩す。
しばらく進むと道がY字の二股に分かれていて、小さなプレートが木に架かっている。左は長谷寺へ、右は巻向山とある。
巻向山への道は、一旦緩く下り、再び登りになると、突然舗装された林道と合流した。左手に下る先には鳥居と池が見える。
神社があるようで、林道を下ってみる。高山神社と記された石碑が立っていて、その前には大きな池が深い緑の水を湛えている。
高山神社(左側に神秘的な池がある) 登山道脇に丸く敷き詰められた石
元の分岐まで戻り、舗装された林道を巻向山の方へ進む。すぐに地道になるが、軽自動車がやっと通れるほどの道が続く。雑木林の中にアケボノツツジと椿が所々に咲いている。赤松の林の緩い起伏の右手の道端に、丸い形に白い石を敷き詰め、その周囲に縄が張られている。何やら祭祀跡か神社の跡のようで聖域になっているようだ。
三輪山(手前)と大和盆地に浮かぶ畝傍山 巻向山山頂(標高567m)と三等三角点
平坦な道から緩やかな登りがしばらく続き、見覚えのある峠にさしかかった。左手に巻向山への案内板があり、細い尾根道を登る。右手に展望が開け、音羽山や三輪山、大和盆地が見渡せる。100mほど雑木の中の尾根道を進むと、三等三角点が埋まる巻向山山頂へ辿り着いた。展望は無く、狭い山頂である。5分も経たない内に10人余ほどの小団体が登ってきた。狭い山頂ゆえに早々に下ることにした。
登山道にひっそりと咲くアケボノツツジと椿 足元に積もる落ち葉と明るい雑木林のルート
初瀬山へは、元の道を戻る。途中の三叉路で長谷寺への道を辿る予定だったが、地図を見ると、先ほどの高山神社から長谷寺への道のエスケープルートが記されているので、神社まで下りる。地図に記されたルートを探してみるが、祠の周辺や池の両側を見渡しても道らしいものは見当たらない。三叉路まで戻り、予定のルートを辿る。このルートも周囲は深い雑木で沢山の種類の木が見られる。
歩き易い緩やかな登山道を進むと、突然広い林道に飛び出した。林道は地図には記されていない。
そのまま林道を峠まで進み、峠から緩やかに下ると分岐に着く。真っ直ぐ下ると長谷寺へ下りる。左方へ取ると、やがて展望が開けて、右手下に初瀬ダムのまほろば湖と周辺の山々が見渡せる。左手に初瀬山頂への取り付きがあり、桧の植林帯を直登すると、程なく山頂に着いた。三角点は無く、木々に囲まれた寂しい山頂である。
初瀬山からまほろば湖方向を望む 桧林に囲まれた初瀬山山頂(標高548m)
下りは、山頂すぐ下の取り付きまで戻り、そのまま北方へ辿る。こちらの登山道も歩きやすく迷うことはない。
広い林道に合流すると、まもなく前方が開け、車を置いた大和高田桜井腺まで一歩きの距離である。
帰り道、箸墓古墳に立ち寄る。大池から三輪山越しに見る巻向山は、たおやかな山容で静かに佇んでいた。
卑弥呼の墓と云われる箸墓古墳(左後ろは三輪山で巻向山は三輪山の左隣りにある)
行 程 (休憩、昼食時間等含まず)
主要道路50号(大和高田桜井線)の峠⇒<7分>⇒長谷寺・巻向山分岐⇒<10分>⇒高山神社⇒<32分>⇒巻向山⇒<35分>⇒長谷寺・巻向山分岐⇒<23分>⇒初瀬山⇒<24分>⇒大和高田桜井線
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