吉野宮滝万葉の道
喜佐谷から
吉野山(青根ヶ峯)
@平成22年4月18日(日) 晴れ
A平成22年4月24日(土) 曇り
吉野宮滝万葉の道は、吉野山の如輪寺や上千本付近から宮滝に続く歴史の道で、ハイカーに人気の道である。吉野山へは、車や電車で容易に行くことができるが、川上村の蜻蛉(せいれい)の滝から青根ヶ峰に登る道やこの吉野宮滝万葉の道を歩いて登る人も結構多い。今回は、桜が満開を迎えた吉野山奥千本へ吉野宮滝万葉の道を辿ることにした。(この記録は4月18日の山歩き)
宮滝から吉野川にかかる柴橋を渡り、喜佐谷集落へ進む。集落の入り口に桜木神社があり、神社から1km余り車道を詰めると吉野山へ登る登山口に着く。道標に従い吉野宮滝万葉の道に入る。象(きさ)川沿いに延びるよく踏まれた細い地道を進む。周囲を杉の人工林に覆われた単調な道だが、右側に象の小川が流れ、せせらぎが心地よく耳に入ってくる。
数分ほど進むと高滝への案内板が立つ三叉路がある。最近整備された散策道で、高滝の滝壺まで付けられている。高滝の見学は下山時にすることとし、そのまま吉野山への道を進む。手入れされた杉林に囲まれたコースは明るく、植林帯の暗く重い雰囲気はない。
高滝の上部の台地には地蔵さんを祀った祠が建っていて、道行くハイカーを見守ってくれている。
しばらく歩いて象川を渡り、なおも続く植林帯の小道を辿る。御園(みその)集落から延びてきた林道と合流して広くなった登山道を詰める。このコースは終始緩やかな傾斜で、実に歩きやすい。
左:上千本・水分神社、右:如意輪寺への分岐
上千本・水分神社と如意輪寺(林道)の分岐で左側の上千本へのルートをとる。少し登ると人の声が聞こえてきて、程なく如意輪寺からのハイキング道と合流した。合流点に稚児地蔵を祭る祠が建っていて、如意輪寺から登ってきた30人位の団体と出くわした。ここからもう少し登ると展望が急に広がり吉野山の風景が望める。中千本一帯は、桜の盛りはすでに過ぎ、観光客も上千本や奥千本へと移動しているようだ。
盛りが過ぎた中・上千本の桜
ほどなく九十九折の車道と合流し、上千本の展望台に立ち寄る。展望台からは、金峯山(きんぷせん)蔵王堂や馬の背のように建ち並ぶ吉野山の町並みを眺める。この辺りも桜はすでに盛りは過ぎている。
展望台のすぐ上の狭い台地に立つ吉野三郎鐘を見て、水分神社から奥千本入り口の高城山展望台へと歩く。
高城山展望台からの眺め
この辺は普段は静かな所だが、今日はまるで心斎橋を歩くような人盛りである。高城山頂上に建つ休憩所(展望台)付近の桜はほぼ満開で、桜越しに龍門山塊の山並みが見渡せる。
時間もまだたっぷりあるので、金峯神社から西行庵へ足を延ばして、西行庵の桜の下で昼食にする…、の予定であったが、西行庵は大勢の観光客で溢れ、ゆっくり腰を下ろす場所もない。
休憩もそこそこに苔清水から青根ヶ峯へ歩く。宝塔院跡から青根ヶ峯への道はハイカーもグッと少なくなって普段の静かなハイキングコースに戻る。
青根ヶ峯は、標高858mの神奈備で、吉野山の頂上である。ずいぶん以前は、山頂から麓の宮滝の集落が見えていたが、今は周囲の樹木がすっかり成長して、展望は皆無である。
下山は、林道吉野・大峰線を金峯神社まで下り、高城山休憩所の手前から右手に延びる舗装された林道を下ることにした。この林道は、地図で見る限り途中で切れているが、朝方辿ってきた吉野宮滝万葉の道付近まで延びているので、途中で道が無くなっても山の斜面を強引に下れば吉野宮滝万葉の道に下りられると判断、賑やかな道から一転、人一人通わない静かな道を下ることにした。1ヶ所だけ路肩が崩れて、車が通れなくなった箇所があったが、林道は朝の道に合流して少しほっとする。
地蔵さんを祭る祠まで戻り、直ぐ下の高滝を見学。案内板に落差十数m余りと記されているが、20m以上はあると思われる。予想外に見事な滝である。帰り道、桜木神社では、春の例祭なのか、巫女さんの姿が見え、境内は大勢のお参りの人々で溢れていた。
行程
喜佐谷登山口⇒<6分>⇒高滝分岐⇒<2分>⇒地蔵の祠⇒<30分>⇒御園分岐⇒<3分>⇒如意輪寺分岐⇒<10分>⇒稚児地蔵⇒<12分>⇒上千本展望台⇒<3分>⇒水分神社⇒<18分>⇒高城山休憩所⇒<16分>⇒金峯神社⇒<17分>⇒西行庵⇒<20分>⇒青根ヶ峯
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