台高山脈（奈良県上北山村）
又 剣 山 （標高１３７７ｍ）
丸 塚 山 （標高１３０５ｍ）
登山日 平成２３年７月２日（土）曇り
台高山脈（奈良県上北山村）
又 剣 山 （標高１３７７ｍ）
丸 塚 山 （標高１３０５ｍ）
登山日 平成２３年７月２日（土）曇り
又剣山は大台ケ原の南部に位置し、西大台から南方に延びる竜口尾根の最高峰である。大台ヶ原の絶景地大蛇嵓（だいじゃぐら）から見る又剣山は、大峰山脈のスカイラインの手前に、波打つように連なる尾根の盟主である。
又剣山へは、奈良県上北山村役場がある河合地区から 国道１６９号を離れサンギリ林道に入る。河合地区からの林道の取り付き付近は狭いコンクリート道だが、林道に入るとやや路面が荒れてはいるが、林道にしては幅く広い走り易い道路となっている。
サンギリトンネル出口を左折して橡谷西の谷林道を進むと大峰山脈を真横から望む展望の良い道路となる。展望の良い稜線沿いの道の途中には東屋の展望台も設置されている。真新しい展望台からは大峰山脈がパノラマで見渡せ、林道の先正面右側にはこれから登る又剣山のピークが見える。
展望台からしばらく進み、右手の斜面に階段状の登山道が見える所が登山口である。今回は同僚３人でのお手軽登山で、最短のルートを選んだ。林道から小さな梯子が架けられ、丸太で整備した階段をジグザグに登る。雑木の緑が気持ちが良い。程なく稜線で出て、道標を確認して又剣山へ進む。
 稜線出合いの案内板 |
 登山道と又剣山山頂 |
左手に見える大峰山脈の主だった山々は雲がかかっていたが、釈迦ヶ岳の南に位置する大日岳や行者還岳、和佐又山など特徴のある山容の山々は雲の合間から確認できる。登るに連れて大台ヶ原方面の山域も見え出し、大蛇嵓や西大台、竜口尾根を望むようになる。
前方に階段が現れると最後の登りで、程なく展望の良い山頂に着く。登り始めて約４０分ほどで山頂に着いた。ここからの展望は最高、素晴らしい一言に尽きる。前方には波打つ稜線の竜口尾根、西方には大峰山脈、北方に大台ヶ原、落差約２５０ｍの中の滝や大蛇嵓が見渡せる。雄大な眺めである。この時期初めてセミの鳴き声を聞くことができた。
又剣山から望む竜口尾根（中央は丸塚山）と大台ヶ原
展望をしばらく楽しんで、山頂から北方に続く竜口尾根の縦走路を辿る。前方には一際突き出た山容の丸塚山が聳える。又剣山から丸塚山館の稜線はほとんどがブナ林で、大木も多く見られる。アップダウンや痩せ尾根が続くが気持ちの良いルートである。
前日の雨で路面が少し濡れているため慎重に下っていたが、急な下り場で最後尾の同僚が足を滑らせ、腰をシコタマ打ってしばらく動けなくなった。少しの間様子を見ていたが、ここから先に進むのは無理と判断。少し戻って安全な所で待機してもらうことにし、取りあえず残り2人で直ぐ前の丸塚山まで登って引き返すことにした。
急降下のあと小さな起伏を越えて、登りきると狭い山頂の丸塚山（標高１，３０５ｍ）に到着。山名が記された木札があるだけの寂しい山頂である。木々の合間から大蛇嵓の岩場が望め、遥か眼下に東の川が見えている。山頂にまっすぐに生えている大きな松の木は雷が落ちたのか枯れて変色している。 今日の縦走はここまでとして、ここから先はこの山域が紅葉するシーズンに再び訪れることにして急いで引き返す。
帰り道、林道脇に建てられた展望台に立ち寄る。戻ってきた林道の方角に目をやると、又剣山山頂が静かに見送ってくれていた。
行 程（休憩等含まず）
又剣山登り口→＜９分＞→稜線出合→＜２５分＞→又剣山→＜３５分＞→丸塚山→＜４５分＞→又剣山→＜３０分＞→登山口
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