ゆりわれルート
み う ね や
ま
三 峰 山 標高1235.4m
(三重県松坂市飯高町 )
平成21年11月21日(土) 晴れ
三峰山は台高山脈の高見山から東方に延びる三峰山地の主峰。ピラミダルな高見山とは対照的になだらかな山容で、別名、三畝山とも呼ばれている。冬季は霧氷が見事で高見山と共に人気のある山である。登山口は奈良県側と三重県側にそれぞれあるが、奈良県御杖村から辿る登山者の方が多いようだ。
今回は、三重県側(松坂市飯高町)の登山口から八丁平、山頂へ登り、新道峠へ下ることにした。
奈良県と三重県の県境にある高見トンネルを抜け、国道166号の桑原トンネルから月出の里の飯高北奥林道に入る。整備された広い林道はかなり奥まで延びていて、労せずして標高を稼いでくれる。登山口はこの林道沿いに3箇所(月出登山口、ゆりわれ登山口、福本登山口)あり、自然林が多く且つ展望が良い「ゆりわれルート」を辿ることにした。
登り口には、案内看板が設置され、案内図には山頂まで120分、登り始めは急登、コース上部は比較的傾斜が緩くなると記されている。コースの概要を頭に入れ、植林帯の登山道に踏み入れる。
案内板には登り始めのしばらくは急登と記されていたが、さほど急ではなく20分余り登れば植林帯から明るい自然林に変わる。紅葉の時期はやや過ぎてはいるが、まだ所々で見事に色付いたカエデやミズナラが陽に照らされて、足取りをより軽くしてくれる。
ルートもしっかり付いていて、程よい傾斜の登り道がジグザク状に延びている。登るにつれて展望が開け、迷岳や端正な高見山、麓の集落が望める。
この登山道は、奈良県側からのルートに比べ、実に歩き易く、気持ちも良いコースである。
やがて傾斜が緩み、前方が開けると見慣れた八丁平の風景が広がる。
さすがにこの時期にはススキは見られないが、広々とした草原から迷岳などの山並みがパノラマで広がる。数人の1グループが休憩しているだけで実に静かな平原である。
ここから三峰山山頂へは数分の距離。雑木林の緩やかな登山道を詰めればなだらかな山頂に着く。北側の展望が開け、御杖村神末の集落や倶留尊山や古光山など特徴のある曽爾の山々が展望できる。
山頂に埋まる三角点にタッチして元の道を八丁平へ下る。冷たい北風を避けるため樹木の陰に腰を下ろして昼食にする。寒い山頂では暖かいラーメンとコーヒーは有難い。
三峰山山頂からの展望(曽爾の山々)
下りは、八丁平から三畝峠、そして落葉に敷き詰められたなだらかな尾根道を新道峠へ。ヒメシャラやリョウブ、コナラなど自然林の気持ちの良い緩やかな下りが続く。登り尾峰の小さなピークとヒメシャラ群生地への案内板を過ぎると程なく新道峠に着く。右に下れば、御杖村に下る。月出への下山ルートは、この分岐を2〜30m直進して左折する。直進すれば高見山へ辿る。左折してふと右側に目をやると馬頭観音?の石像がひっそりと祭られている。昔の人の往来が偲ばれる。
落ち葉の絨毯を踏み締め三畝峠から新道峠へ下る
尾根を離れると、これまでの明るい自然林から一変して檜の植林帯になる。こちらのルートもジグザグに登山道が付けられていて、やや急な下りが林道まで続く。小さな沢を渡り緩やかな階段を下れば月出登山口に降り立つ。
ここから車を置いたゆりわれ登山口までは20分ほどの距離である。
帰路、香肌峡温泉ホテルスメールに立ち寄り、温泉に浸かる。連休というのにずいぶんと空いている。香肌の湯に浸かりながら迷岳登山の帰りという男性と話を交わす。迷岳、いつかは登りたいと思っていた山である。
行 程
ゆりわれ登山口→<70分>→八丁平→<5分>→三峰山山頂→<15分>→登リ尾峰→<20分>→新道峠→<45分>→月出登山口→<20分>→ゆりわれ登山口
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