大台ヶ原


  霧氷の三津河落山
 
       (標高1654m)


    撮影日 平成26年11月19日


 

三津河落山は大台ヶ原山の最高峰、日出ヶ岳(標高1695m)から北西約2Kmに位置し、如来月(標高1654m)、三津河落山(標高1630m)、日本鼻(標高1597m)の3つのピークからなる。なだらかな尾根一帯は、笹原に覆われ、素晴らしい展望と広々とした稜線歩きを満喫できる。 三津河落山の山名は吉野川(紀ノ川)、宮川、熊野川の分水嶺になるところから付けられたようだ。


大和岳への稜線

山頂に立つ巨木

大和岳頂上

  登山ルートは、大台ヶ原駐車場の約1Km手前にある川上辻からと経ヶ峰・大和岳鞍部からの2ルートである。どちらのルートを選んでも小一時間で山頂にたどり着く。

三津河落山は新緑、紅葉と四季折々に素晴らしい風景と出会える。しかし大台ドライブウェイが閉鎖される冬季は、ほとんどこの山域に踏み入ることが出来ないため、霧氷や雪の風景を目にすることが少ない。


大和岳と三津河落山の鞍部

三津河落山全景

経ヶ岳と大和岳の中間点に位置する取り付きから樹木に覆われたなだらかな稜線をしばらく登ると徐々に展望が開けてくる。背後に経ヶ岳が望むようになると程なく笹に覆われた広大な稜線に出る。正面に見える小さなピークは大和岳で標高は1597 m。ここから緩やかな高原散歩が始まる。
大和岳頂上には山名が刻まれた石標が立ち、背後に大峰の山並みが、前方にはたおやかな三津河落山が望める。


笹原の日本鼻

三津河落山から白髭山を望む

大和岳から三津河落山へ進む。少し下って広々とした笹の緩やかな斜面を登り返す。ピンと張り詰めた空気のもと青空と真っ白な霧氷のコントラストが素晴らしい。日本鼻には無人雨量観測小屋がポツンと建っている。時間が止まったままのような風景が広がっている。たおやかなピークをもつ三津河落山は目と鼻の先である。


三津河落山山頂

こぶし峠へのルート

大台ヶ原最高峰の日出ヶ岳

三津河落山山頂に立つと更に広々とした風景が広がる。歩いて来た大和岳から日本鼻、そして川上村の筏場からのルートのこぶし峠へ下る稜線がパノラマで見渡せる。
ここから三津河落山最高峰、如来月へは樹木に覆われた登山道を辿る。霧氷に覆われた木々の合間から右手に大峰山脈の行者還岳、左手には大台ケ原の最高峰の日出ヶ岳山頂(標高1695m)が垣間見える。
三角点が設置されている如来月は三津河落山の最高峰だが、樹木に覆われて薄暗く展望は無い。早々に引き返すことにする。ドライブウェイには名古屋岳から川上辻へのルートを辿れば早く出るが、長い車道歩きが苦になる。帰りは元のルートを辿る。


三津河落山北斜面

遠くに大峰山脈を望む


登り始めは強風が吹き付ける厳しい寒さだったが、昼前になると風もおさまり気温も徐々に上がってきた。なごりの霧氷をカメラに収めながらゆっくり来た道を戻る。ドライブウェイに下りてきたときには周辺の霧氷はすっかり溶けて無くなっていた。
愛車にザックと登山靴を仕舞いシャツを着替えて、次回また霧氷に出会えることを楽しみにして帰路に着いた。

  

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