台 高 山 脈

 霧氷の明神平

             登 山 日 平成23年12月18日(日)

                    天 候  曇 り


  台高山脈の明神平には、随分以前にスキー場のゲレンデがあった。しかしゲレンデまでのアクセスの悪さと、近年の温暖化で常時滑れるような積雪は少なくなって廃止され、今はリフトの残骸が斜面に残されているだけである。
  四季折々に山の風情を楽しませてくれる山上の高原だが、とりわけ新緑のブナ林や冬の霧氷は見ごたえがある。今回は、天候が思わしくないが徐々に晴れてくるという予報を信じて、同僚4人で大又林道の終点から登ることにした。

  大又林道終点手前の駐車場に車を置き、しばらく林道を歩く。車止めのバリケードをそのまま進み、なおも続く林道を直進する。台風12号の大雨で、此の辺も随分と登山道が荒れるなど被害を受けたようだ。


先を歩く同僚

明神滝の手前

登るに連れ霧氷が

  明神平への登山道は、谷沿いにルートが付けられて迷うようなことはないが、谷川を2〜3回渡る所が特に慎重を要する。足元には薄っすら雪が積もっている。はるか先の尾根を見上げると、稜線に白いガスが覆い、樹木には霧氷が付いているようだ。

  明神の滝付近は、まだ霧氷が付いてないが、滝の周囲には氷にが貼り付いている。登るに連れ、徐々にガスがかかり気温も低くなる。どんよりとした天候だが、明神平に着くころには、青空が覗くだろうと期待して登る。

  明神の滝を過ぎ、枯沢にかかる吊橋を慎重に渡ると、登りはやや緩くなる。此の辺りから雑木の枝に霧氷が見られるようになった。水場を過ぎると、明神平はもうすぐである。

  明神平には、馬酔木(あしび)山荘や東屋が建っている。一旦東屋に立ち寄り休憩する。周囲は相変わらずガスに覆われ、風も強い。天候は最悪である。ここで全員アイゼンを付ける。


三ツ塚分岐

三ツ分岐から明神岳へ

明神岳頂上(標高1,432m)

  体が冷えてきたので、早々に明神岳へ出発。緩やかな斜面を登り、三ツ塚から尾根道を明神岳頂上へ向かう。辺りは、良く言えば「水墨画のよう」とも「モノクロの世界」とでも言おうか。実際はガスで視界が悪く、更に寒風にさらされての我慢登山である。

  明神岳山頂は、尾根道の小さなピークと言って良いほどの愛想のない頂きで展望もない。山名のプレートが架かってなければ、そのまま通過してしまいそうである。十数年前までは穂高明神を祭る祠が建っていたが、今はその形跡もない。此処から全員引き返すことにしたが、同行の友人が、一人で桧塚まで行くと言うので一旦別れる。(この天候では、たとえ目的地に着いても何も見えないし、早々に不安になって引き返してくるだろうと予測する) 


三ツ塚から前山へ

前山の霧氷

明神平

  三ツ塚から前山へ辿り、前山から明神平へ下る。雪の深さは15〜20cmほどだ。明神平の馬酔木山荘が見えてきたころ、ようやくガスが切れてきた。霧氷も青空がバックでないと綺麗な写真にならないが、登った記念にと何枚かシャッターを切る。

  馬酔木山荘まで下りてくると、先程、強引に桧塚へ行った友人が戻って来た。まずは一
安心である。

  明神平を後に下り始める。下界は晴れているようで、すっきり眺められる。この山域だけが、雲の中だったようだ。

  下り道、歩きながら何枚かを写真に収めた。満足のゆく写真にはならないが、年賀状に使うカットなら何とか使えるだろう。

 


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