大台ヶ原

  夏の西大台


     平成19年8月18日(土) 快晴



  
大台ヶ原西大台地域の入山規制がいよいよ9月1日から始まる。

   事前に予約を取り、事前講習を受けた上、入山料を払えば平日なら30名までなら入山できるとのことだが、実際にそんな手続きをして入山するのは面倒である。

   最後の西大台散策になるかもしれないとの思いから、夏の西大台を歩くことにした。今回は、大台ヶ原駐車場の約1km手前の大台ヶ原ドライブウェイと西大台散策道が最も接近する地点に車を置いて、そこから散策道に直接下りて、右回りのルートで一周することにした。


      
   ナゴヤ谷の沢                      朝陽が射す西大台の森


  散策道を大台ヶ原駐車場の方へ進むと程なくナゴヤ谷の沢に着く。駐車場から左周りで下りて来られたハイカーが「早いですねぇ」と挨拶をくれた。多くのハイカーは、駐車場から大台教会の横を通り、七ッ池から開拓、展望台へと周る左周りのコースを選ぶようで、この時刻に右回りの人とすれ違うのは珍しいと思ったのだろう。

  入山規制直前の土曜日とあって、予想とおり駆け込みハイカーの数は多い。

   駐車場への分岐から開拓への下り道は、途中にある2ヶ所の小さな木の橋を渡り、更にきれいな沢の横を平行して下る。

 この沢は、少し下流で落差250mの滝(中の滝)となって東の川に落ちる。

  しばらくガレた登山道を下る。このコースを左周りに歩くと、この道は逆に長い登り坂が続き、一汗をかく所である。

  平坦で広々とした森に下りると、川にかかる二つの吊橋が現れる。渡りきると程なく開拓分岐。

   左のルート(右:開拓から七ッ池)をとり、展望台のへの緩やかな登り坂を約15分、根が上がったミズナラの巨木が現れると展望台は目と鼻の先である。

  
    展望台には数人の先客が休憩をされていた。ここから北方に大蛇くら(写真右)が望め、奥の尾根上に堂倉山が見える。展望台の広場から右側に回り込むと、木々の間から中の滝が真っ直ぐに東の川に落ちているのが見える。
  
   昼食にするには時間がまだ早いので、開拓分岐まで戻り、開拓の手前に流れる沢沿いで昼食にすることにした。

   開拓分岐から10分あまり歩くと逆川(沢)が流れている。散策道を離れ、沢に沿って少し遡った沢岸に腰を下ろす。地図で確認すると、この沢は、経ヶ峰付近から流れてくるようで、この沢を遡るとドライブウェイに合流する。

 
  開拓一帯は広々した森の中をきれいな沢が流れ、西大台で最も落ちつく所である。いつもより入山者の数が多いが、東大台に比べれば、比較にならないほど静かである。


 
広大な森に囲まれた開拓



   開拓から七ッ池までは緩やかな登りが続く。周囲は相変わらず鬱蒼とした原始林だが、徐々にドライブウェイに近づいているようで、車の音が遠くに聞こえる。

   ようやく七ッ池に辿り着き、一本立てる(休憩をとる)。辺りを見渡しても池があるようにない。以前この一帯にたくさんの池があって、この地名が残されているのであろう。

   今も自然がそのまま残されている西大台だが、東大台の正木ヶ原のようにならないようにこのコースのいたる所に鹿の食害を防ぐ鹿除けネットが張られている。自然の景観を損ねないように配慮されてはいるが、やはり違和感を覚える。

 七ッ池から先も緩やかな登りが続く。ドライブウェイがすぐ近くになり、何度か小さな起伏を繰り返すと、見覚えのある今朝ドライブウェイから下った地点に辿り着いた。

   散策道から左上に見えるドライブウェイを目指して森の斜面を直登すると、程なく車を置いた元の場所に戻ることができた。




行 程

  大台ヶ原ドライブウェイ⇒<4分>⇒西大台散策道⇒<30分>⇒ナゴヤ谷⇒<6分>⇒分岐⇒<70分>⇒開拓分岐⇒<20分>⇒展望台⇒<14分>⇒開拓分岐⇒<15分>⇒逆川(昼食)⇒<65分>⇒七ッ池⇒<22分>⇒大台ドライブウェイ



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