室生火山群
尼ヶ岳と大洞山
(標高985m)(標高:雄岳1,013m 雌岳985m)
平成21年10月10日 天候 晴れ
尼ヶ岳と大洞山は、三重県津市美杉町にあり、共になだらかな稜線をもつ秀峰である。特に尼ヶ岳は、伊賀富士とも呼ばれているが、山頂からの展望はすこぶる良い。
今回は、尼ヶ岳と大洞山の両山をほぼ中間点にある倉骨峠からピストンで登ることにした。
倉骨峠へは、奈良県から三重県に抜ける国道368号の下太郎生バス停を右に入り、倉骨林道を尾根まで詰める。林道は舗装されて走りやすく、峠には広い駐車場もある。倉骨峠に立つ案内板には、尼ヶ岳と大洞山へのいずれも1時間と記されている。
まず尼ヶ岳へ登ることにする。林道から二十段ほどの階段を上がり直ぐに林道と平行した東海自然歩道を行く。周囲は植林帯で薄暗いが道は整備されている。一旦オオタワに下り、コタワから山頂への直進ルートを一気に詰める。明るい自然林の斜面だが、結構登りが続く。灌木の道になり、前方が明るくなると程なく草原状の広い山頂に着く。
尼ヶ岳頂上には木製のベンチと案内板が設置され三角点が埋まる。青山高原や四日市方面、鈴鹿の山々など雄大な風景が広がる。
ベンチに腰を下ろし展望を十分に楽しむ。ほぼ同時に登って来られた別の年配のグループは、山頂から富士見峠の方へ下り、東海自然歩道を倉骨峠へ戻るようだ。こちらは登ってきたルートを倉骨峠へ引き返す。下る途中、前方にこれから辿る大洞山がきれいに見える。
大洞山へは倉骨峠から植林帯の尾根を南下する。登り始めは共に暗い植林帯を歩くが、倉骨峠から尼ヶ岳への従走路に比べて変化があるルートである。岩がゴロゴロした岩を縫うように進むと登山道は一旦平らになるが、大洞山に近付くと急登のルートに変わる。振り返ると木々の合間から端正な形をした尼ヶ岳が望める。
大洞山(雄岳)も尼ヶ岳と同様に山頂からの展望はすばらしい
雑木林の急登が続き息が上がるが、やがて傾斜が緩やかになって前方が開けてくると大洞山雄岳に到着である。西方が開け、曽爾高原付近の古光山やみつえ牧場が見える。そのまま尾根伝いに南下し、一旦鞍部まで下って再び登り返すと雌岳である。
大洞山雌岳から南方向の展望
大洞山雌岳は雄岳より標高は低いが三角点が埋まり、案内盤も設置されている。ほぼ360度のパノラマが広がり、展望はこちらのほうが更に良い。
北方には先程登ってきた尼ヶ岳、その遠方に伊勢湾が望める。西方には倶留尊山や古光山など曽爾の山々や高見山、三峰山が展開する。
大洞山雌岳から望む雄岳(左)と尼ヶ岳(右)
下山は、辿って来たルートを倉骨峠まで戻る。帰路、いつもの姫石の湯(ひめしのゆ)に立ち寄る。姫石の湯は御杖村の道の駅にあり、休日でも比較的空いていてゆっくり湯に浸かることができる。家に着いた時は、すっかり陽が落ちていた。
行 程
倉骨峠⇒<45分>⇒ 尼ヶ岳⇒<45分>⇒倉骨峠⇒<45分>⇒大洞山雄岳⇒<15分>⇒大洞山雌岳
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