扇形山  その周辺の山
    (標高1052.8m)
 

   平成18年7月15日  晴れのち曇り
  扇形山は、大峰主稜の大天井ヶ岳から西に派生する支稜上にあり、昔は黒滝村の中心部と天川村川合を結ぶ街道になっていた。 
 今回は同僚のF君を誘って、梅雨の蒸し暑い時季とのことで、比較的楽に登れる小南峠から扇形山へ辿るルートを選んだ。F君は5月の槍ヶ岳(北アルプス)以来の登山とのこと。
 
  小南峠は、黒滝村から天川村洞川(どろがわ)を結ぶ山越えの標高約1060mの高さにあり、展望は抜群。峠の素掘りの隧道が歴史を感じさせてくれる。

  登山道の取付きは隧道北口の直ぐ右にあり、植林帯の中の緩やかな山道を登ると、程なく尾根に着く。
  尾根の合流点には高圧線の鉄塔が建ち、特に北側の展望は180度のパノラマが展開する。ここでは鉄塔の周囲を3人ほどの男性が草刈作業をされていた。

 登山道は更に西に延びて、周囲は手入れされた人工林が続く。道はしっかり付いており、歩き易いが展望は無い。
  30分余り歩くと、また別の鉄塔に着いた。ここは2本の鉄塔が並んで建っていて、高圧線が南北に伸びている。
  足元に白いほたるぶくろと薄ピンクの笹ゆりが1輪づつ咲いている。

  ここから山頂は直ぐである。山頂には2等三角点が埋まっているが展望はほとんど利かない。三角点の傍に丸太を組んだベンチが1基据えられている他は何も無い。
行 程

    小南隧道 ⇒ 高圧線鉄塔 ⇒ 扇形山頂上 ⇒高圧線鉄塔⇒ 1196m峰(大天井ヶ岳・松葉山分岐) ⇒
   (午前8:55)    (9:10)   (9:49〜10:00)   (10:32)     (10:57)

         ⇒ 痩せ尾根(好展望) ⇒  1190m峰    ⇒   小南隧道 
             (11:23)      (11:55〜12:15)      (13:07着)
小南隧道南口(洞川側)付近に車を置く
小南峠の尾根に建つ鉄塔地からの眺め
手入れされた人工林が続き、展望はないが歩き易い
扇形山山頂(標高 1052.8m)
  昼食するにはまだ早いので引き返し、大天井ヶ岳へのルートを歩いて、途中の高山(標高1169m)か小天井ヶ岳(標高1170m)辺りまで足を延ばすことにした。
最初の鉄塔まで戻り、そのままルートを東へ取る。いきなり深いブッシュと急登で、汗が噴き出してくる。約20分の登りで最初のピークに着く。植林帯の中で山名板や三角点はない。地図では標高1196mとある。山頂から東方と南方へ延びるルートがあり、南へのルートには赤いテープが巻かれている。高山は東の方向だが、テープが見当たらない。南のルートの先に高山らしいピークが見えるので、赤いテープに従い進む。しばらく続いた植林帯から岩上の痩せ尾根に変わり、深山の雰囲気が漂う。前方が急に開け、大峰主稜線が見渡せる。(実はこのルートは、高山から大天井ヶ岳へのルートではなく、松葉山への尾根道を歩いており、この時はまだそれには気付かず、もう直ぐ高山に着くと思い込んでいた。)
  ここから一旦下り、前方のピークへ登り返す。左下方向遠方に民家が見え、町内放送らしいスピーカーの声が聞える。赤滝の集落だろう(実は洞川の集落だった)。着いたピークは高山の山頂と思ったが、山頂には山名板も三角点もない。地図では三角点が記されており、標高1169.3mとある。高度計を見ると1190mを指している。右下方向に赤い鉄塔が木々の合間に見えた。地図で確認すると、なんと松葉山とのほぼ中間点である。このとき初めて目的と違う尾根を歩いてきたことに気付く。地図もコンパスも持っていたのに。ルートを取り違ったのは、最初のピークで、赤いテープを頼って南のルートを選んだためである。
  時間は丁度正午。ここで昼食にする。冷えたビールを少しマグカップに注ぎ、残りを同僚のF君に手渡す。
早々に昼食を済ませ、来た道を戻る。高山、小天井ヶ岳、大天井ヶ岳へのルートは今度の機会に残して小南峠へ下った。ルートを勘違いして別の尾根を歩いたのは昨年末の唐笠山以来である。
    大天井ヶ岳         岩屋峰        山上ヶ岳    稲村ヶ岳
無名の1190m峰で引き返す
小南峠分岐近くまで下りてきた
乗用車1台がやっとの素掘りの小南隧道
OPに戻る
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送