行 程

 林道峠の登山口⇒尾根⇒大平山山頂 ⇒高峰山山頂⇒造林記念碑⇒林道峠⇒仏隆寺⇒大平山登山口
  (午前11時30分)  (11:48) (12:03〜12:16) (13:06〜13:33)   (13:43)   (14:04)  (14:35)  (15:05着)
大平山(おおひらやま)
          標高 711.5m

                    高峰山(たかむねやま) 
                       標高 802m


      平成18年6月24日(土) 晴れ
    宇陀市榛原区赤埴乙の四差路を左に折れ、舗装路を右にカーブしながら緩い坂を登って行くと、二俣で「山の神」の石碑が建っている。右に行くか左に行くか迷っていると、茅葺屋根の民家の方か、畑作業をしていたので大平山への道を尋ねると、「家の裏に聳える山が大平山で、この道(左方へ)を進んで、舗装道から地道に変わった辺りから取り付いたら良い」と教えて頂いた。
  この道は荷阪の方へ伸びているようで、峠の少し手前で地道に変わり、大きなタンクが据えられた近くに車を置いた。
大平山への取り付き場所が分からず、何らかの印があるだろうとしばらく周辺を行ったり戻ったり。
  何とか踏み跡程度の山道を確認して歩き出すも、しばらく進みと猛烈な藪で、雨の後の水滴か露で、みるみるズボンが濡れてくる。たいへんな山へ来たものだと思ったが、わずか10〜15分程度で撤退することもできず、覚悟を決めて進むことに。
  取り付きからしばらくは登山道の印がなかったが、途中から赤いテープを見かけるようになった。それにしてもこのシーズンのこの山域の登山は最悪で、蒸し風呂のような天候とルートの分かりにくい暗い藪山の登りは忍耐以外何ものでもない。足元が熊笹に変わると程なく尾根に出た。尾根には細いトレースが付いているが、右に行けば良いのか左なのか分からず、地図とコンパスでルートを確認。
  たいていの山は方向やルートは感で分るが、どうもこの山は分り図らい。実際、地図とコンパスを持って来なかったら反対の方向に行ってしまうところだった。地図ではルートは尾根上に付いているようで、稜線を外さなければ大平山の山頂に辿り付けそうだ。尾根道はこれまでと比べ歩き易くなった。稜線の北側は桧の植林帯で南側は雑木になっている。程なく三等三角点が埋まる大平山山頂に着いた、展望は全く無い。実に寂しい山頂である。次の高峰山に期待して、少し休憩をしただけで進むことした。
  山頂を辞し、次の高峰山へは稜線歩きで2〜3のピークを越えて行く。相変わらず北側は桧の植林と南側は雑木帯。1つ目のピークは順調に越えたが、次のピークの手前から高峰山頂までの間は予期しない悪戦苦闘の山行になった。分りにくいルートの上に倒木が多く、巻いたり、潜ったりの連続。
   ある大きな倒木地点からルートを真っ直ぐに進めなくなり、倒木他を巻いてからが苦闘の始まりで、ここから全くルートが分らなくなってしまった。最悪この地点に戻って来られる様に周囲を覚えて、それらしい道を探して進むがどうにもならない場所を歩いているようで、ついには道なき道を手と足をフルに使って強引に進むはめになった。
   山の麓から太鼓の音が聞こえる。夏祭りの太鼓を誰かが叩いているのだろうか。
   稜線を外さない限り高峰山に辿り付けるはずで、しばらく強引に進む。歩くという状態ではなくほとんどアスレチック状態の前進である。ようやく稜線のやや左側に赤いテープと熊笹に隠れたルートを確認、かなりの時間をロスしたが正規のルートに戻ることができた。ルートは熊笹に隠れ気味だが、次のピークの登り道には足元の熊笹の下に真っ白い銀竜草が沢山生えている。緩やかな斜面を登リきると、山名のプレートが架けられた高峰山山頂だった。
  山頂の雰囲気はなく、少し膨らんだ尾根のようだ。三角点も展望もない。大平山もこの山頂も実に地味な山である。座って弁当を食べる気にもならない。立ったままざるそばを流し込んで、早々に下山にかかった。
  高峰山頂直下の下りは距離は短いがかなりの急傾斜である。しかし、こちら側のルートは、先程のルートとは全く正反対の歩き良い道が続く。登山道周辺も明るくなり、正面に唐戸山がどっしりと構えている。桧林と笹の台地上に4等三角点が埋まっている。そこから少し下ると「明治100年記念造林」と刻まれた石碑があって、峠道になっている。
  右(南)に折れると展望が徐々に開けなおも下ると、突然木の戸(鹿や猪の防護)が現れた。その先は桧の若苗が植えられており、ここに来て今日初めて空の空間が大きく広がり、青空が広がっている。振り向くと先程越えてきた高峰山がどっしりと見える。周囲の所々に笹ゆりが咲いている。
民家裏の左手の山が大平山、右は高峰山
山頂手前は桧林でルートは笹に埋まっている
雑木に囲まれた大平山山頂 (標高711.5m)
滅多にない貴重な展望(南西方向)
桧林と雑木の境にルートが延びる
高峰山山頂 (標高802m)
歩き易い登山道
造林記念碑が建つ峠
  もう一度防護棚の戸をくぐると目の前は役の行者を祀る林道の峠であった。峠から室生方面は広い道になっている。役の行者の石像に手を合わして、仏隆寺の方へ下る。林道の周辺は額紫陽花が満開。民家が見え出すとそこは仏隆寺の桜(古木)で知られる集落。
  登山中に太鼓の音が聞こえたが、夏祭りの様子は全くなく、そこにはいつもの静かな田畑仕事の風景が広がっていた。
防護棚の木戸を開けて通る
背後に登ってきた高峰山が・・・
役の行者を祀る峠に下りる (右上に防護棚)
水車小屋があるのどかな風景
仏隆寺の桜の古木
赤埴(あかばね)の集落(中央奥は高峰山)
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