大 峰
 

               大天井ヶ岳 (標高1439m)


            平成19年8月11日(土)  快晴 



 
  連日、猛暑の日が続いている最中、3000m級の日本アルプスはともかく近場の登山は厳しい。
この時季の休日は、どうしてもクーラーの利いた涼しい部屋で音楽を聴きながら昼寝をする日が多くなるが、今回は職場の同僚が新しい軽登山靴を買ったので、その靴慣らしの目的で、近場の大天井ヶ岳へ登る。

                                                                               

  大天井ヶ岳は、一般に大峯山と言われている山上ヶ岳の前衛の山として紹介されているが、吉野川流域から望む山容は、形の整った綺麗な三角錐をしていて、一目でその山が大天井と分かる。

  大天井ヶ岳へのルートは、主に吉野山から大峯奥駈道を辿るコースと、逆に五番関から北上するコースがあるが、友人の体力も考えて、比較的楽に登れる林道吉野・大峯線と大峯奥駈道と交差する百丁口から辿ることにした。



   
百丁口からの登山道(右:山上ヶ岳)                  百丁茶屋跡                    

 

    車を置いた百丁口からは、なだらかな登山道がしばらく続く。従来道と大峯古道が幾度か交差しながら百丁茶屋跡まで続く。百丁茶屋跡には二蔵小屋が建っていて、周囲に木のベンチも設けられているが、ここは修験道の行場の一つでもある。

  百丁茶屋跡から先のルートは、従来道と古道に分かれる。現在一般に使われているルートは従来道、大天井ヶ岳の山頂は踏まず、山腹を巻いて登山道がつけられている。大天井ヶ岳へは大峯古道の方をとり、ここからしばらく続き急坂を登る。周囲は自然林でブナやカエデ類が多く見られる。

  尾根まで登ると比較的なだらかな登山道となり、前方に目指す大天井ヶ岳のピークが現れる。一旦桧の植林帯に入り、再び自然林の登山道になると右手背後に吉野川流域の大淀町や五條市の市街地が見渡せようになる。



   
 作業用モノレールに沿って登る            モノレールは山頂まで延びている



  いつしか山林の作業用のモノレールが現れ、登山道と並行して山頂へと延びている。ようやく目前に山頂を望め、テントを張るに絶好の場所に着いた。ここからは北方の展望が開け、四寸岩山や青根ヶ峰、竜門山塊が望める。


  ここも行場になっているのか、小さな祠が祭られ、その背後に大天井ヶ岳が被さるように控えている。

  しばらく休憩を取り、いよいよ目の前の山頂を目指して最後の急登を攀じる。

  靴慣らしの同僚は快調に後に付いて登って来るが、もう一人の友人(体重90Kg)は息を上げ常に遅れ気味である。木々の間から、2ヶ月前にその友人と登った大所山が見える。



    
五番関からの道に合流            合流点から山頂までは目と鼻の先



  五番関ルートとの合流点には立派な道標が立てられていて、ここを右に折れば、山頂である。標高1439mの山頂には三角点が埋まっていて、北の方角が望める。



  
大天井ヶ岳山頂                    山頂からの展望

 

  友人が、きれいな山の水を汲んで帰りたいとのことで、百丁口まで戻ってから、大天井の滝まで車を走らせる。

  滝の前に建てられた東屋では、珍しい黒い豚をペット(3頭も)として連れてきた観光客が休憩していた。黒豚はまだ可愛い子供のようだが、やがて大人になる。大きくなったらどうするのだろうか。他人事ながら心配をする。

  大天井の滝(奈良県吉野郡川上村)は4段になった落差40mほどの滝で、神秘的な雰囲気を持ち、訪れる度に四季折々の表情を見せてくれる。
  大峰山脈と台高山脈に抱かれた川上村には、この滝の他、蜻蛉の滝、琵琶の滝、御舟の滝や明神の滝など、多くの見応えのある滝が多くある。





  行 程

   百丁口⇒<15分>⇒百丁茶屋跡(二蔵小屋)⇒<1時間50分>⇒大天井ヶ岳(食事休憩45分)⇒<1時間30分>⇒ 百丁口




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