鈴鹿山脈
竜 ヶ 岳
(標高1099.6m)
平成22年5月1日(土)晴れ
竜ヶ岳は、鈴鹿山脈のほぼ中央部に位置する標高1100mの山で、笹に覆われたなだらかな山頂からの展望はすこぶる良い。ゴールデンウィークを利用して同僚5人と久しぶりに竜ヶ岳へ登ることにした。
竜ヶ岳登山道は、表道(石榑峠)、中道(ヨコ谷)、裏道(ホタガ谷)の3ルートがあり、どのコースを選んでも魅力がある。今回は、きれいな渓流のホタガ谷を登る裏道コースを登り、ヨコ谷を下る中道コースを下ることにした。
宇賀渓有料駐車場(500円)に車を置き、土産店通りを抜けて舗装林道を20分余り歩くと、魚止滝との分岐である鵜の巣に着く。右側に裏道登山道入口があり、ここから沢沿いの登山道となる。
ホタガ谷コースは、登り始めは植林帯の急登だが、中間部からはきれいな渓谷沿いを登る登山道で、途中には丸木橋が何か所か設置されていて、変化に富んだコースである。所々で道幅が狭く谷側が切れ落ちた急な斜面を登る所もあるが、概ね登り易いルートで、長い登りも苦にならない。コースの途中の所々に、現在地を示す案内地図が設置されていて、登山者に親切である。
登るに連れ、水量のある渓流も徐々に細くなり、沢の水が涸れる所まで登ると、右側上部に一面クマ笹の斜面が見えてきた。
やがて樹林帯を抜け、前方にクマ笹に覆われた広々とした斜面が現れた。
背丈ほどの笹に覆われた登山道を登ると視界が一層開け稜線に出た。振り返ると、眼下に麓の田園風景や町並みが広がる。
左手にたおやかな山容の竜ヶ岳山頂が見え、右手前方には、藤原岳が望める。
竜ヶ岳稜線は、樹木のない笹の絨毯に覆われた気持ちの良い草原で、その中に登山道がまっすぐに山頂に延びている。広々とした稜線を歩いていると、やや冷たい風が熱った体を冷やしてくれる。
山頂に着くと、既に登山者が十数人ほど休憩している。遮るものがない笹原の山頂からは、北方向に、藤原岳や御池岳が、南方には釈迦岳、御在所岳、雨乞岳などが、東側は、四日市市や伊勢湾が広がっている。360度の大パノラマである。
笹原に腰を下し、展望を眺めながら昼食にする。何組かの登山者が中道コースを下って行った。下りに中道を選択する登山者が多いようだ。
山頂でゆっくり時間を潰して、下山は中道コースを下ることにする。このコースは、山頂から登山口の宇賀渓キャンプ場への最短距コースであるが、急な下りが続く結構厳しい登山道である。
山頂からしばらく笹原を下り、やがて雑木帯に下る。しばらく下ると急降下となり、斜面を木の幹を掴みながら慎重に下る。かなり急な下りで、雨が降った後など足元が滑るときは敬遠したいルートである。
やがて沢に出る。石灰岩の岩が多いのか、白い岩や石がゴロゴロしている。沢を何度も渡り返しながら下るが、気の抜けないコースが続く。
沢には幾つかの堰堤が設けられているが、その一つを越えるのに長い鉄の梯子が下に延びている。少しスリルもあり、結構楽しいコースである。さらに五階滝や長尾滝など見事な滝が次々と現れ、このコースもなかなか魅力がある。
登山道脇にピンクの花を付けたイワカガミがひっそりと咲いていた。
渓谷に架る しっかりとした吊り橋を二つ渡ると、程なく裏登山道の登山口である鵜の巣休憩所である。ここから駐車場までは約20分、河原でファミリーキャンプする様子を眺めながらようやく駐車場に戻ってきた。
帰り道、湯ノ山温泉の片岡温泉に立ち寄り、汗と疲れをさっぱりと洗い流して帰路についた。
今回歩いたGPS軌跡
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