宮奥ダムから
龍 門 岳へ
(標高904m)
平成24年4月18日(水) 快晴
龍門岳は、音羽三山や高取山などの山々が連なる龍門山塊の主峰で、山頂には一等三角点が埋まる名峰である。登山ルートは、吉野町の龍門地区から山頂に至るのが一般的だが、今回は北側の宇陀市大宇陀宮奥から登ることにした。
国道370号から宇陀市大宇陀関戸で桜井市の多武峰(とうのみね)に通ずる県道に折れると、程なく宮奥ダムが現れる。ダムの堰堤を過ぎるとダム湖の湖畔に小さな公園があり傍にトイレや駐車場がある。ここに車を置き、県道を5分ばかりそのまま歩くと、右手に興隆寺という小さなお寺の鐘楼が見えてくる。そのすぐ手前左手に「吉野町・龍門岳」の道標が立っていて、簡易舗装の細い林道が延びている。ここが登山の取り付きである。
地図には、この道の先に神社のマークが記されている。緩やかな林道を数分進むと、民家跡のような少し広い場所に着く。その直ぐ手前に立つ道標に従い左折れして山道へ入る。登山道は、植林帯の中を細い谷川沿いに付けられている。展望は全くない。右手やや上に神社の社務所が見えてくる。
足元には白いかわいい花がいたる所で咲いている。人気はなく、谷川の流れる音だけが聞こえる。
少し進むと、二つの谷川が合流している。一旦右手から流れてくる谷川を見送り、そのまま進むと、直ぐに大きく右に回って、今見送った方の谷筋を直登するように登山道が延びている。周囲は手入れされた杉の植林帯で、登山道には枝打ちされた枝や葉が絨毯のように敷かれている。いつしか谷川は無くなり樋の底を歩くような道が続くようになる。所々で倒木が登山道の上に被さっているが、幸い深い樋状の道で苦労することはない。
神社手前の分岐から約20分余りで三津峠に到着。ここは細峠からの縦走路と吉野町の三津集落へ下る道の四差路である。しばらく休憩して縦走路を龍門岳へ向かう。ここから緩やかな尾根道になり、ルートもしっかり付いている。相変わらず杉の植林帯が続くが、この辺りも手入れが行き届いて気持ちが良い。しばらく進むと、笹が見られるようになり、やがて杉から桧の植林帯と変わる。
右側(西方)に木々の合間から展望が望めるようになると、程なく前方に高圧送電線の大きなの鉄塔が見えてくる。電波の反射板が取り付けられた鉄塔も3基建っている。
鉄塔の下まで来ると展望が一気に開け、西方向から北方向の風景が望める。このルートで唯一の展望地である。
休憩を兼ねて展望を楽しんだ後、再び桧の植林帯に入り、緩やかな登りを進む。小さなピークを一つ越えると山頂手前の急な登りになる。急登の途中に吉野町柳(別所)地区からの登山道と合流し、登りきるとほぼ平らな道となって山頂に辿りつく。
山頂には、小さな祠が建っていて、その正面に一等三角点が埋まっている。周囲は成長した樹木で展望は全く利かない。
山頂から南方向に登山道が延びている。吉野町の竜門からのルートで、その途中には龍門寺跡や芭蕉が読んだ句碑が立つ龍門の滝がある。
龍門岳は津風呂ダム湖畔から眺めると端正な姿を見ることができる。山頂からの展望が望めたら、さぞかし素晴らしい風景が広がっているだろうと想像する。
今まさに吉野山の桜は全山満開を迎えているが、龍門岳麓の津風呂ダム周辺は桜の花吹雪が舞うなかで観光シーズンが既にスタートしていた。
津風呂瑚から望む龍門岳
行 程
宮奥ダム登山口→<35分>→三津峠→<15分>→鉄塔→<12分>→竜門岳
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