仏隆寺から


高城山三郎ヶ岳
      (標高810m)        (標高879m)

       

        登山日 平成23年9月19日(祝) 晴れ

 
  高城山と三郎ヶ岳は、奈良県宇陀市の北部に連なる低山で、室生火山帯に属する。麓の赤埴集落には、桜の古木で有名な仏隆寺が建っている。寺の参道の入口に位置する駐車場は、早朝にもかかわらず満車である。

  お寺に延びる真っ直ぐな階段に目をやると、丁度彼岸花が満開で、これを目当てに大勢のアマチュアカメラマンが詰めかけているようだ。

 彼岸花の観賞は下山後の楽しみにして、高城山登山口へ急ぐ。高城山へは、高木集落から諸木野に延びる細い車道を暫く進み、児玉神社近くの取り付きから登る。周囲は暗い杉の植林帯で、直ぐに墓地が見え出す。

 登山道は、しっかり踏まれた地道で途中からやや急な登りになる。途中から鎖やロープが設置されているが、危険な箇所は皆無である。程なく高城山の山頂に着く。細長い山頂には小さな祠と案内板、奥には東屋が建っている。展望は良く、宇陀や曽爾の山々、遠く大峰や台高山脈が望める。

  東屋で小休止して、尾根続きの三郎ヶ岳へ向かう。

 雑木の尾根道は、緩やかな起伏が続く。展望はあまり利かないが、歩きやすくまた気持ちが良い。一旦下って登り返す。振り返ると先ほどの越えて来た高城山がほぼ同じ高さで見えている。

  三郎ヶ岳は高城山より70mほど高く、山頂手前はやや急な斜面が続く。
  高城山から約30分で三郎ヶ岳に到着。展望は更に良く、三角錐の山容をした袴ヶ岳が直ぐ傍に見える。南方向には龍門山塊が横たわり、遠くに大峰山脈や金剛・葛城山脈、二上山も望める。

 ここで昼食にする。時々赤とんぼが飛び交い、秋の便りを運んでくれる。



三郎ヶ岳山頂からの眺め (中央の山並みは龍門ヶ岳と音羽三山)


  下りは明開寺の方に下る。かなり急な下り道が続くが、途中に石仏への道標があり見学のため脇道に入る。程なく左手の岩の絶壁に仏像2体、人物1体が彫られ、小さな祠が建っている。新しい花が供えられているので、深い山中にもかかわらず信者がお参りされているようだ。

 元の登山道に戻ると、直ぐに明開寺に下りた。人の気配は全くなく、お寺の建物も荒れているように見える。明開寺から左(北方)に下れば伊勢本街道の石割峠に着く。今回は右の南方に下り、諸木野集落へ向かう。
  暗い杉の植林地を踏み跡を拾って慎重に下る。諸木野から石割峠に通じる道に下り、袴ヶ岳への道を左手に見送れば諸木野集落に下りて来る。

  諸木野集落は長閑な山村で、人気がない。大きな屋敷が多く見られる。ここから仏隆寺へ通じる山沿いの細い車道を歩く。仏隆寺界隈では、早朝の賑わいも落ち着き、カメラマンも少なくなっていた。参道脇の彼岸花は丁度見ごろで、古刹に季節の移ろいを添えている。

  残念ながら、いつも持ち歩くデジカメの具合が悪く、携帯電話の内蔵カメラに彼岸花を収めて帰路についた。週間後に計画している八ヶ岳登山の足馴しとして登った高城山と三郎ヶ岳、楽過ぎて足馴しになったかどうかはわからない。


行 程

 赤埴集落(仏隆寺) → 高城山登山口 → 高城山→ 三郎ヶ岳 → 明開寺 → 諸木野集落→ 仏隆寺




仏隆寺の桜の古木と満開の彼岸花



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