白屋岳  (しらやだけ)
      (標高1177m)


    平成18年6月4日(日) 曇り時々小雨
  大台ヶ原の堂倉山辺りを歩こうと友人を誘って出発したのだが、大台ヶ原ドライブウェイに入る頃には、小雨となり、駐車場に着いた時は、小雨とガスで真っ白。そんな天候でも駐車場は満車状態で、後から車がどんどん登ってくる。
 大台ヶ原は早々に諦め、川上村の白屋岳に急遽変更。国道169号を引き返し、武木、井光地区へ架かる武光橋を渡り、武木集落から東吉野村に通じる武木林道を登る。峠の足ノ郷越にはお地蔵さんが祀られている。既に1台のミニバンが駐車していたのでその後ろに車を置き、ここから白屋岳へ歩く。登山道の入口には鉄の門があり、その奥には自動車1台分が通る林道が延びている。林道周辺は手入れされた吉野杉が見事で、植林帯にもかかわらず実に気持ちの良い所だ。
 やがて杉山から桧山に変わるが、たくさんの桧が鹿除けのためか地面から1mほどの高さまで黒いネットが巻かれている。樹齢100年近い立派な桧山が尾根まで続く。
  尾根の分岐から白屋岳への稜線には石楠花の木が多く見られ、石楠花の中の急登を登り切れば白屋岳頂上に着く。あいにく花の季節は終わっていたが、所々に遅い石楠花の花山つつじの花が残っていた。頂上には二家族の母子たちが記念写真を撮っていた。
  頂上には三角点が埋まっている。眼下に川上村立川上中学校の校舎がガスを通して薄っすら見えるが、そのほかは真っ白に近い。山頂から少し白屋地区の方へ下ると北西方向に形の良い焼山と遠方に集落が薄っすら見える。大きな岩も所々で見られ、その岩の下はスパっ!と切れ落ちている。頂上一帯は石楠花の群落地で、石楠花の咲く季節に訪れたら、さぞかし綺麗なことだろう。
 ところで、この白屋岳は現在白屋地区からは登れない。地区全体がダム建設で地すべりを起こしており、地区に入れないためである。そんな理由で、白屋地区から登る予定で来た先客の2家族も白屋地区に入れず、地元の方に尋ねて私と同じコースを登って来たそうである。
  今回は、随分楽して頂上に登って来たので、このまま下山するのは物足りないため、付近の山にも足を伸ばすことにした。
  一旦元の鞍部まで戻り、直ぐ前(分岐の反対側)のピークに登る。ピークには人工的な物は何も無い。尾根の延長に少し高い山が見えたのでそのまま次の山頂を目指す。ルートは踏み跡程度のトレースが続いており、適度な距離を置いて赤いテープが巻かれている。
  この尾根一帯も石楠花が多く、淡いピンクの花を付けている。次の山頂にも山名板などは一切無く、吉野川方向はかなりの傾斜で落ちている。ここから先はめぼしい山は見られず、尾根は急に下っている。山頂付近をしばらく散策して、元の道を戻ることにした。元の鞍部に戻り、手入れされた桧山を下る。正規のルートを左に外して左手に焼山を眺めながらゆっくり下る。前方に岩くらのような大きな岩の上でしばし腰を降ろし、金気のある沢を見ながら足ノ郷越へ戻った。ひにくに、頂上付近のガスはすっかり消えていた。
国道169号から見る白屋地区とその頂きの白屋岳
行 程

   足ノ郷越 ⇒ 白屋岳分岐⇒ 白屋岳山頂 ⇒ 元の分岐 ⇒ 隣のピーク⇒ 先のピーク (往復)   
  (午前10:40)   (11:29)  (11:46〜12:27)            (12:33)    (12:43)
手入れされた桧山
下山途中に白屋岳を振り返る
尾根の分岐を右(白屋岳)へ
白屋岳頂上(標高1177m)
頂上付近から焼山を見る(遠方に桜井方面が薄っすら見えたが写真には写っていない)
峠のお地蔵さん
登山道は門の右手から入る
しばらく林道を歩く
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