大峰山脈

 七 面 山
    (標高 東峰1624m 西峰1616m 槍の尾1556m)


           平成21年10月 4日(日) 快晴



  七面山は、大峰山脈の仏生岳付近から西方に延びる支稜上にあり、東峰(最高峰)、西峰、三角点が埋まる槍ノ尾の3つのピークをもつ岩峰の総称である。槍の尾手前に位置するあけぼの平は、大峰主稜の釈迦ヶ岳などの山並みが望める笹の平原で、景色も良く、ここを目当てに訪れる登山者も多い。また、七面山は、大峯奥駈道75靡(なびき)の45番に当たり、舟ノ垰にある遥拝石からこの山を拝むのである。今回は日帰りのため、五條市大塔町篠原からのルートを登ることにした。


この先は鎖のゲート

明星ヶ岳の稜線

登山口


篠原集落を過ぎ、舟の川沿いに延びる林道を詰めると約11kmの所に七面谷へ続く鎖のゲートがある。ここから先は、車での進入が出来ないので、ゲート手前の道路脇に車を置き、登山口まで約1時間林道を歩く。ゲートからしばらくコンクリートの舗装道路が続くが、やがて大小の角ばった石がゴロゴロする地道に変わる。何度かジグザグに登ると林道はほぼ真っ直ぐになり、左手に明星ヶ岳稜線、その中腹の神仙平を望みながら登山口まで詰める。


登山口から植林帯を登る

雑木になると七面尾

七面尾に立つ道標

  左手に新しくコンクリート舗装された林道が上に延びているが、そのまま直進し、やや中だるみを進むと右手前方に古びた看板が見え出した。その向こうに新しい登山口の看板が立っていて、七面山まで140分と記されている。ゲートから登山口までは約55分。案内板に従い七面尾まで植林帯を登る。やや急な登りがジグザグに続くが、植林帯から自然林に変わると程なく尾根の七面尾に着く。



明るい尾根歩き

樹の根が張る登山道

笹が現れるとまもなく西峰

明星ヶ岳を左手に

  ここから、ブナ林となり、しばらくすると桧の大木の根が張るアップダウンの尾根道になる。やがてシャクナゲの根が張り巡らされたやせ尾根のルートとなり、深山の趣きを味わいながら注意深く足を運ぶ。左手には明星ヶ岳や舟ノ垰がすぐ其処に迫ってくる。前方がやや明るくなって足元がミヤコ笹が広がると周囲の雰囲気が変わり、七面山への最後の急登となる。登り切ると標高1,616mの七面山西峰である。



七面山西峰

深山の雰囲気が

この麓が神仙平

あけぼの平を望む

七面山東峰山頂


  西峰は最高峰の東峰と三角点が埋まる槍ノ尾への分岐点となっていて、共に20分のアルバイトでピークに着く。まずは東峰へ登って昼食とし、その後でお目当てのあけぼの平から槍ノ尾へ向かうことにする。
 西峰から東峰へは一旦岩場交じりの鞍部まで下る。少し登り返すと大峯奥駈道への分岐。大峯奥駈道へ道を左手に見送り、自然林の登山道を登り切ると1,624mの東峰である。山頂は樹木に覆われて展望は利かない。もう少し前進すると、目もくらむ切れ落ちた絶壁の上に出るのだが、単独登山ゆえに慎重を期すことにした。


西峰からあけぼの平へ
奥のピークが槍ノ尾

遠くの山並みは果無山脈か

あけぼの平


 昼食を取った後、西峰に戻り、あけぼの平へ下る。あけぼの平は西峰と槍ノ尾の鞍部にある笹原で、岩壁が鋭く切れ落ちる東峰と大峰主稜の仏生岳から孔雀岳、釈迦ヶ岳の山並みが見渡せる。しばし雄大な景色に見惚れる。


あけぼの平から槍ノ尾へ

山頂の朽ちた小屋

七面山槍の尾山頂

 あけぼの平をそのまま直進し、樹木の中の踏み跡を登る。頂上手前に屋根が落ちて朽ちた小屋が現れ、そのすぐ先の槍ノ尾の頂上に着く。東峰同様展望は利かない。休憩も早々に来た道を戻り、あけぼの平へ下る。誰一人いない笹原をゆっくり散策する。時間が止まっているような静けさが広がっていた。



あけぼの平から七面山の西峰(左)、東峰(中央)と釈迦ヶ岳(右)を望む



 行 程

  七面谷林道ゲート⇒<55分>⇒七面山登山口⇒<32分>⇒七面尾⇒<63分>⇒七面山西峰⇒<20分>⇒七面山東峰⇒<20分>⇒七面山西峰⇒<14分>⇒あけぼの平⇒<8分>⇒ 槍の尾(三角点)⇒<25分>⇒七面山西峰⇒<140分>⇒登山口⇒<53分>⇒林道ゲート


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