室生火山群 (奈良県宇陀郡曽爾村)

 住塚山 (標高1009m) 
  国見山
  (標高1016m)
    屏風岩
  (標高936m)

         登山日 平成22年6月12日(土)晴れ


  奈良県と三重県の県境に位置する曽爾村には、鎧岳や兜岳など室生火山群の個性的な山が連ね、独特の景観をなしている。
その代表的な山の一つが国指定の天然記念物である柱状節理の岩肌がそそり立つ屏風岩である。
   屏風岩は標高936m、高さ約200m、幅約1.5kmの切り立った岩壁が東西に連ねる。今回は、この屏風岩から住塚山、国見山の三座を縦走することにした。


    
屏風岩公苑駐車場から見上げる屏風岩           若宮神社から10分余りで若宮峠に着く

屏風岩の登り口は屏風岩公苑から少し戻った所にある若宮神社の横にあり、杉の植林帯のつづら折りの急登を登る。10分余りで屏風岩の若宮峠に着く。尾根には道標があり屏風岩山頂へのルートを進む。狭い尾根道で、少し登ると足下が切れた絶壁の上を歩くルートとなり、左手真下に屏風岩公苑駐車場が見下ろせる。


屏風岩からの展望

屏風岩(一の峰)の三角点

一の峰からの下り


アップダウンの痩せ尾根が延びていて、程なく一の峰と記された標高936mの屏風岩山頂に着いた。狭い山頂には小さな三角点が埋まるが、雑木に囲まれて展望は無い。山頂の雰囲気はなく、木々に囲まれた尾根道の一つのピークといったところ。

  一の峰を過ぎると、登山道はグッと下り道となり、屏風岩公苑からの登山道と合流する。ここから住塚山へは 700mと記された道標が立っていて、再び急な登り坂となる。



ピンクのつつじが咲く登山道

山頂でのひと時


  しばらくすると、中だるみのやや平坦な道になるが、再び登りとなり、山ツツジが咲く登り坂を登りきると住塚山山頂に飛び出す。背後には、ラクダの背のように波打って連なる屏風岩の裏側が望める。
三角点埋まる山頂には、木のベンチが一つ設置され、倶留尊山、曽爾高原、古光山など曽爾の山々が望める。


住塚山山頂の展望(左から国見山、兜岳、鎧岳、倶留尊山、曽爾高原、古光山、手前は屏風岩)


   しばらくベンチに腰を下し展望を楽しんだ後、国見山に向かう。急坂をゼニヤタワまで一気に下りる。ゼニタワに下りると道標が立っていて、東に下ると室生寺へ、西に下ると済浄坊の滝に通じている。ここから登り返しである。国見山への登りはけっこう急である。



ゼニタワへの下り道

ゼニタワ(鞍部)

岩場の急登

  登るに連れ、岩場の急登となり、ロープも設置されている。急登からやや登りが緩やかになると前方が明るくなり、程なく山頂に着く。狭い山頂だが展望は頗る良く、住塚山からの眺めとほぼ同じ風景が広がる。国見山の名のとおりほぼ360度のパノラマである。この山頂にも木製のベンチが一基設置されていて、すぐ傍に何の仏さんか分からないが小さな石仏が祀られている。
  ここで昼食にする。山々を眺めながらコンビニで買ったざるうどんを食べる。暑い季節は、ざるそばか冷やしうどんが定番である。


国見山山頂の展望

  食事後、記念写真を撮って下山にかかる。今回はクマタワへは下らず、先ほど通ったゼニタワまで戻り、済浄坊の滝方向へ下る。人工林に覆われた細い地道から程なく簡易舗装の林道に下りる。林道の途中から屏風岩の若宮峠へのルートを登り返して、若宮峠から車を置いた屏風岩公苑駐車場へ戻る。

  帰路、済浄坊渓谷を散策する。連日の好天気続きで、済浄坊の滝の水量は少なく、深い緑の渓谷は、いつになく静かだった。


行 程 


 若宮神社鳥居⇒<15分>⇒屏風岩の若宮峠⇒<30分>⇒屏風岩山頂(一の峰)⇒<7分>⇒一の峰のコル⇒<20分>⇒住塚山⇒<15分>⇒ゼニヤタワ⇒<20分>⇒国見山⇒<17分>⇒ゼニヤタワ⇒<15分>⇒<45分>⇒屏風岩公苑駐車場



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