<室生火山群>
屏風岩(標高936m)
住塚山(標高1009m)
国見山(標高1016m)
登山日 平成20年10月12日(日)晴れ
曽爾の山々は、室生火山群にあって、鎧岳や兜岳など個性的な山が連なっている。今回は、高さ200メートル幅1500メートルの柱状節理の岩肌が美しい屏風岩から二等三角点が埋まる住塚山、そして展望が素晴らしい国見山へと続く稜線を歩くことにした。
麓の集落から望む屏風岩 屏風岩公苑駐車場からの屏風岩 登山口(若宮神社鳥居横から)
屏風岩山頂への取り付きは、屏風岩公苑の手前約200mに祀られている若宮神社の鳥居の横にある。「屏風岩山頂まで1km」と記された道標に従い、植林帯の中のジグザグに付けられた急な山道を登る。途中、絶壁になった大きな岩の横を通り、なおも登ると屏風岩の稜線に着く。変形の四叉路になっていて、案内板に従い、左手の熊笹の細い道を登る。登山道の右手は檜の植林帯だが左手は、ほとんど垂直に切れ落ちた絶壁になっていて、踏み外すとまっさかさまである。
屏風岩の稜線に合流(山頂へは約15分) 山頂からの展望 屏風岩山頂(一の峰:標高936m)
張り出した岩の上に立つと真下に屏風岩公苑の駐車場や沢山の桜の木が見え足がすくむ。やがて一の峰(標高636m)と記されたピークに着く。屏風岩の山頂のようだが三角点はなく、山頂の雰囲気は全く無い。ここから少し下って再び登りになる。次のピークは先ほどの一の峰より随分高く感じるが、頂上に立っている道しるべには、屏風岩山頂は先ほどの方向を指している???。
多分、このピークが標高936mの一の峰だろう。
一の峰コル(屏風岩公苑からの登山道と合流点) 一のコルから先は広い登山道 頂上に近づくと周囲は明るい雑木に変る
ピークから急な下りになり、岩板の上に落ち葉が乗っていて滑りやすい。程なく鞍部に下り、屏風岩公苑からの登山道と合流する。大抵の人はこの屏風岩公苑からの登山道を登ってくるようだ。ここからは道も広くなって、歩きやすくなった。
住塚山山頂から見下ろす屏風岩 住塚山山頂(標高1009m)
足元には熊笹が生え、右手は植林帯、左手は雑木の道が続く。2つのピークを越え、右手に曽爾高原や鎧・兜岳などの山々が見え出すと標高1009mの住塚山山頂に着く。
山頂にはベンチが設けられ、その傍に二等三角点が埋まっている。展望は西方向が開け、先ほど歩いてきた屏風岩の稜線がラクダの背の様に見える。北方向にはこれから辿る国見山がほぼ同じ高さに見える。
左から鎧・兜岳 倶留尊山 曽爾高原 住塚山から見る国見山(標高1016m)
山頂からゼニヤタワに下る。ゼニヤタワには道標が立っていて、住塚山700m、国見山500と記されている。ここから岩がゴロゴロしたやや急な登りとなる。途中にやや傾斜が緩やかになるが、再び急な登りとなる。前方にこんもりとした国見山の頭が見え出すと登りも緩やかになり、展望の良い山頂に着く。ここにもベンチが設置され、その前にはお地像さんが祀られていて、お賽銭が石の上に置かれている。
山頂には男女2人の先客が休憩されていた。展望は国見の文字通りほぼ360度のパノラマである。遠くに、大峰山脈の釈迦ヶ岳や台高山脈、そして三峰山脈や古光山や倶留尊山など曽爾の山々が見渡せる。
鞍部のゼニヤタワ ゴロゴロした岩の急登 国見山山頂
国見山からの展望(左側から鎧・兜岳、倶留尊山、古光山、中央手前は屏風岩、台高・大峰山脈、右端は住塚山)
暫く展望を楽しみ、クマタワへ下る。間伐材を使った階段を下り、再び長い階段を登るとピークに着いた。山頂の木に付けられたプレートには松の山(標高945m)とある。周囲は植林帯の中で展望は無い。ここから急な下り坂を慎重に下ると東海自然歩道が通るクマタワに下りた。左(東方向)へ下れば室生寺へ辿れる。
松の山山頂 (標高945m) クマタワ (東海自然歩道)
クマタワから東海自然歩道を西方向へ歩き、車を置いた屏風岩登山口まで戻る。距離は4キロメートル余りだろうか。静かな林道歩きである。途中、済浄坊渓谷に下る標識が目に付いたので足を延ばす。500mほど遊歩道を下ると、綺麗な清流に幾つかの小さな滝が続いている。規模は小さいが、近くの赤目四十八滝に似た渓谷で、深山幽谷と言う言葉がピッタリである。
個性的な山々に綺麗な渓谷。春夏秋冬、いつ訪れても曽爾の里は自然に溢れている。
済浄坊渓谷の滝
行 程 (休憩時間は含めず)
若宮神社鳥居⇒<20分>⇒屏風岩の尾根⇒<20分>⇒屏風岩山頂⇒<6分>⇒一の峰のコル⇒<20分>⇒住塚山⇒<15分>⇒ゼニヤタワ⇒<20分>⇒国見山⇒<20分>⇒松の山⇒<15分>⇒クマタワ(東海自然歩道)
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