大 峰

  
 霧氷の 釈迦ヶ岳 
                    (標高1800m)


         登山日 平成28年12月17日(土) 曇り

  

釈迦ヶ岳は、大峰山脈のほぼ中央部に位置する標高1800mの秀峰で、頂上に青銅製の釈迦如来立像が祭られている。
登山道は下北山村の前鬼から太古の辻を経て頂上に至るルートと十津川村旭から登るルートがある。今回は霧氷と良い景色が見られる十津川村旭から登ることにした。

関西電力旭ダムを過ぎ不動小屋谷林道に入った辺りから道路には薄っすら雪が積もっている。慎重に車を登山口まで進め、午前8時40分に登山口に到着。登山口には登山者の車が2台駐車されているが登山者の姿はない。周囲には霧氷は見られないがこれから辿る稜線には霧氷が付いている。 しばらくはアイゼンは必要ないようだ。


登山口

取り付きの階段

しばらく樹林帯を進む

取り付きの階段を登り、樹林帯を進む。しばらくは、鬱蒼とした森の中の時々足場の悪い小さな岩場やぬかるんだ道を登る。登るにつれて木々に霧氷が見られるようになった。小さなピークを過ぎると平らな尾根道になり、明るい笹の稜線歩きに変わる。不動小屋登山口からの登山道と合流し、緩やかな登りと笹と雑木の気持ちの良い登山道が続く。あいにくこの日は曇天で、遠くの山々は雲に隠れている。霧氷が付いた木々を眺めながら稜線を進む。 前方右側には三角錐の形をした大日岳がいつもの様に望める。 


緩やかな登山道

登って来た道を振り返る

大日山を望む


時々、雲の合間から緩やかな陽が射し、霧氷に覆われた高原風景を際立たせてくれる。小ピークの古田の森を過ぎると、正面に釈迦ヶ岳が姿を現す。一旦鞍部に下り緩やかに登り返す。標高1600mの古田の森を過ぎ、しばらく進んで雪が積もる岩場を慎重に下りる。釈迦ヶ岳が正面に見えるが、あいにく山頂部はガスで隠れている。ここから再び登りになり、ほどなく広い千丈平に着く。


千丈平

奥駈道との合流点

合流点の道標

ここでアイゼンを着ける。ここから最後の登りとなる。広い斜面をルートを選びながらゆっくりと登る。
ほどなく吉野から熊野へ延びる大峯奥駈道と合流し、左(北方)へ折れる。クマ笹が広がる稜線の一本の登山道を詰めるとようやく前方に釈迦如来像が見えてきた。




山頂に立つ釈迦如来像

 

いつもは大勢の登山者が見られる頂上だが今日は誰一人いない。霧氷がついたお釈迦さんの像が立っているだけだ。展望はガスで覆われていつもの素晴らしい風景は見られない。風が強く、急速に体が冷えてくる。写真を撮って早々に下山にかかる。冬季の晴れた日には稜線の見事な霧氷と山頂からの素晴らしい展望が広がる大峰釈迦ヶ岳。日本200名山にもなっているこの山は、いつ登って来ても四季折々の風景を楽しめる山である。



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