錫杖ヶ岳 (しゃくじょうがだけ)
(標高676m)
平成18年6月11日(日) 小雨のち曇り
梅雨に入った最初の日曜日。太平洋側に前線があり、朝からうっとうしい天気。友人と山へ登る計画を立てたが、自宅を出発する頃からポツポツと落ちてきた。誰かが中止を言い出すと思っていたが、誰も言わないまま針インターから名阪国道に入り、関トンネルの直ぐ手前の向井I.Cで降りて、1.5km南の登山口駐車場へ。
駐車場には2台だけ自動車が止まっていた。人気の山もこの天気では登る人も少ないようだ。
先週の白屋岳と同様に合羽を着て登山口に入る。
しばらくは沢沿いの杉山を登る。沢には幾つかの小さな滝が続き、コースは緩やかな勾配で歩き易い。
約20分で柚之木峠に着く。峠は4差路になっていて、錫杖ヶ岳へは左に道をとる。登山道の右側の展望が開けて景色が良い。
この辺から勾配がややきつくなるが、ロープが張られた急傾斜があったり、平坦な道になったりでけっこう変化がある。雨は止んでいるが、登るにつれてガスが厚くなり、展望が良さそうな場所も遠景は真っ白。
しかし、このコースはなかなか面白い。2ヶ所目の岩場にもロープが張られているが、この急傾斜は先程よりかなり長く続き、途中から鎖も設置されている。足元が濡れているので、慎重に登る。ここを登り切ると山頂か、と思ったが、まだ道は上へ続いている。
錫杖湖からの登山道と合流し、最後の急斜面を登ると大きな岩が乗っかった山頂に着いた。あいにく展望は厚いガスで全く見えない。360度の展望を期待して登って来たが残念である。山頂には誰一人居なかった。
弁当を食べている時に、一瞬ではあるが、ガスが切れ、眼下に錫杖湖が見えた。カメラを構える間もなく再び厚いガスに覆われてしまった。
錫杖ヶ岳は名阪国道の関サービスエリアから鋭く尖った山容を見ることが出来る。標高は676mとさほど高くはないが、アプローチが良く、コースには沢、人工林、雑木、やせ尾根道、岩場、鎖場があり、山頂からの展望も申し分ない。1時間余りで登れ、且つ山登りの楽しさを充分味わえる山である。
今日は残念ながら展望は得られなかったが、次回の楽しみに取って置くことにして、登って来た道を引き返した。
行 程
登 山 口⇒柚之木峠 ⇒第1ロープ地⇒第2ロープ地⇒錫杖ヶ岳山頂⇒柚之木峠 ⇒登山口
(午前10:05) (10:25) (10:42) (11:09) (11:19〜12:03)
(12:41) (12:58着)
名阪国道久我I.Cから望む錫杖ヶ岳
登山口前の駐車場
登山口の案内板 (左の道へ入る)
沢沿いの植林帯を歩く
標高390mの柚之木峠
柚之木峠から展望が広がる
最初のロープが設置された急傾斜地
岩場の急傾斜地(上に鎖場もある)
山頂直下の急な登りは鎌ヶ岳に似ている
(写真のおじさんはひさやん)
錫杖ヶ岳山頂 (360度の素晴らしい展望も今日はガスで真っ白)