三峰山脈
修験業山と栗ノ木岳
(標高1094m) (標高1066m)
登山日 平成22年7月19日(晴)
修験業山と栗ノ木岳は、台高山脈北端の高見山から東に延びる三峰山脈の三峰山と局ヶ岳の中間に位置する山である。修験業山には、若宮神社の奥宮が祀られ、栗ノ木岳は端正な山容した展望の良い山である。
麓には川上山若宮神社が鎮座し、修験業山はそのご神体であり、名のとおり古くから修験道と深い関わりがある山でもある。
川上山若宮八幡神社 社務所の横から延びる登山道
登山口は、川上山若宮八幡神社で、社務所の左横から谷沿いに細い登山道が延びている。
社務所を過ぎた所に、修験業山への登山案内図板があり、修験業山山頂までは約2時間と記されている。
歩き始めてしばらくは平坦な道が続き、落差5mほどの祓(はらひ)の滝手前にかかる小さな橋を渡る。程なく「左へ」と書かれた大きな看板があり、沢を横断して林道からやや急な山の斜面に取り付く。
祓(はらひ)の滝 大きな案内板
砂防堰堤を越え右岸を巻いて、二股なっている谷から山腹を登る。やがてジグザグの登山道となり、しばらく我慢の登山が続く。
痩せ尾根に上がりここから更に急な登りが続く。周囲には石楠花が多く見られ、沢山の木の根が露出した急登で、一気に高度を稼ぐ
ここから痩せ尾根になる 急登が稜線まで続く
やがて、三峰山脈主稜線との合流点である栗ノ木岳分岐に着く。左にとると栗ノ木岳から局岳へ、右に折れると修験業山から三峰山へ通じる。小休止して修験業山へ向う。
バイケイソウの白い花が咲く緩やかな尾根道を辿ると、立派な鳥居が立つ高宮に着く。若宮八幡社の奥宮で標高1061m、鳥居の裏には修験業山(1094m)と刻まれているが、このピークは修験業山ではなく川上山である。展望も開け、大洞山や学能堂山などの山並みが望める。修験業山はここから約500mほど先で、15分ほど歩いて標高1093.8mの三角点が埋まる本峰に到着。
樹木に囲まれて展望はなく、なだらかな静かな山頂である。ここで昼食にするが、おびただしいハエや虻がまとわり付き、ゆっくり食事をする気分ではない。早々に山頂を辞して栗ノ木岳へ向かう。
一旦、先ほどの高宮から栗ノ木岳分岐まで戻り、栗ノ木岳への尾根道を辿る。
稜線から望む栗ノ木岳 自然林の尾根道を辿る
途中、振り返れば先ほど登った修験業山が望め、前方には三角錐の栗ノ木岳や端正な山容した局岳が連なっている。変化に富み、展望に恵まれた稜線歩きを堪能しながら幾つかのピークを越える。栗ノ木岳に近付くにつれ石楠花が多くなり、石楠花の坂を登りきると標高1066mの栗ノ木岳山頂に着く。山頂から少し進んだ所から展望が開け、東側の局岳へと続く稜線や南方の山並みがパノラマで望める。この山頂もハエや虻が多く、まとわりついてくる。
静かな栗ノ木岳頂上 山頂の山名プレート
栗ノ木岳頂上からの展望
下山はそのまま進んで若宮峠の方へ向かい、若宮峠から登山口の若宮八幡神社へ下る。
修験業山への登りも急だったが、この下りもそれ以上のきつい傾斜である。特に栗ノ木岳山頂からの痩せ尾根の下りはこの山の印象を刻み込むに十分なインパクトがある。下山後、足にきそうだ。
慎重に下ってようやく鞍部の若宮峠に着く。まっすぐ進めば局岳へ、右へ折れると飯高へ。
若宮峠から左(北方向)に折れて大宮谷方向へ下る。山の斜面の細い道で、石がゴロゴロして歩きにくい。
谷沿いに下るにつれ太陽に照らさた雑木の緑が美しく映える。急な下りが続き、足下の石を落とさないように慎重に下るが、不安定な石が2〜3個落としてしまった。
大宮谷の沢を何度か渡渉し、綺麗な滝を眺めながらひたすら渓谷を下る。苔むした砂防堰堤を過ぎれば若宮八幡神社も間近である。最後に沢を渡り少し進むと、朝、車を止めた直ぐ傍に飛び出した。
帰り道、いつものように御杖村の道の駅にある姫石(ひめし)の湯にどっぷり浸かり汗を流す。
今回の登山は、厳しい登り下りと梅雨明け直後の厳しい暑さも重なって普段以上に疲れた山行きとなった。若宮神社の宮司さんは見るからにメタボッぽい体型と拝見いたしたが、「若宮神社奥宮の高宮(標高1,061m)まで登って、祝詞を上げているのかな??・?」
行 程
若宮八幡神社→<2時間15分>→栗ノ木岳分岐→<8分>→高宮→<15分>→修験業山(1094m) →<15分>→栗ノ木岳分岐→<40分>→栗ノ木岳(1066m)1→<18分>→若宮峠1→<1時間15分>→若宮八幡神社
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