高原山から四寸岩山へ
        (標高1087m)              (標高1235m)

   平成18年4月1日 快晴
  高原山は奈良県吉野郡川上村高原(たかはら)地区の背後に聳える標高1000m余りの山で、大峰奥駈道の四寸岩山から東方に伸びる支稜にある。今回は久しぶりに職場の山仲間の3人と登山口の高原の福源寺から高原山・四寸岩山へに登り、四寸岩山と大天井ヶ岳の鞍部の百丁口に下ることにした。
 福源寺は高原地区の最も高い位置に建っている。参道入口に車を置き、長い石の階段を上りると寺の境内に入る。左側に本堂があり、更に左に回った所の古木の前が高原山への登り口である。しばらく杉の植林帯を登る。急登が続き気温が低いにもかかわらず汗が滲み出てくる。所々に赤いテープの目印があり、道を間違ったり見失なうことはない。川上村は吉野杉の本場で、手入れされた杉山は実に見事である。
  登山道の周囲が杉山から桧山に変わった辺りから登りもやや緩くなり身体も楽になる。2〜3日前に雪が降り10cm程度の積雪である。最初のピークを越え更に尾根をひたすら登ると高原山の頂上に着いた。展望はなく、ひっそりしている。三角点と山名板はあるが、それ以外何も見当たらない。ジッとしていると身体が直ぐに冷えて来たので早々に四寸岩山を目指す。時々左手に大所山や大天井ヶ岳へ伸びる稜線が見える。
  登山道は尾根上に付いているので尾根を忠実に辿ると四寸岩山へ行ける。
  地図を見ると山頂まで幾つかのピークがあるが比較的なだらかそうである。桧の植林帯が続き展望は利かないが、四寸岩山の山頂手前で台高山脈や槍のように鋭く突き上げた白鬚山などが見渡せた。
 再び展望のない登山道を黙々と登りつめて行く。
  頂上近くになると急登となり雪の量も多くなった。傾斜が緩くなり前方が明るくなってようやく標高1235mの山頂の前に出た。頂上で奥駈道に合流し、目の前に大天井ヶ岳や小天井ヶ岳、柏原山が展開する。
 ここで昼食を食べる予定だったが、風が強く奥駈道を大天井ヶ岳の方に少し下った所にある足摺の宿の山小屋に変更、休憩もそこそこに下山にかかる。
  奥駈道は明るい尾根歩きで、今日歩いてきた尾根が木々の合間から見える。山頂から30分足らずで足摺の宿に着いた。小屋の中はお堂のようになっていて、奥には蔵王権現が奉られている。
  遅くなった昼食をとる。この足摺の宿は、周囲に苔むした岩が多く霊気があり、熊野・吉野間の75靡の行場の一つになっている。枯れ山水の庭園の中を歩くようなコースを進み、緩やかなピークを一つ越えれば後はゆっくり下るコースが続く。奥駈道在来道の分岐を過ぎ、正面に大天井ヶ岳が、右手に吉野大峰林道が見えてくると百丁口は目の前である。
行 程

  福源寺参道下 ⇒ 福源寺 ⇒ 高原山 ⇒ 四寸岩山 ⇒ 足 摺 の 宿 ⇒ 百 丁 口
     (9:37)     (10:44)   (11:01)    (12:36)     (12:59〜13:37) (14:00着) 
福源寺本堂 (川上村高原)
手入れされた吉野杉の中をひたすら登る
高原山山頂 (標高1087m)
高原山から四寸岩山を目指す
なだらかな植林帯(桧)の尾根を進む
左端に高見山、中央遠景の山並みは台高山脈、手前の山は左側の高原山から歩いてきた尾根、右端奥には白鬚山
四寸岩山山頂 (標高1235m)
山頂を通る大峰奥駈道と小天井ヶ岳の尾根
四寸岩山から 左端は大天井ヶ岳(標高1439m)、中央は扇形山(1053m)、右端のやや低い山は柏原山(943m)
大峰奥駈道は整備された道で展望が良い
足摺の宿
大天井ヶ岳を正面に奥駈道を下る
四寸岩山・大天井ヶ岳の鞍部 (百丁口) に下りる
TOPに戻る
大峰山系
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送