与喜山(よきやま)

 与喜山暖帯林

 与 喜 山 (よきやま) 
    (別名:天神山 標高455.3m)

           登山日 平成24年7月4日


  与喜山は長谷寺の東側に位置する標高455.3mの低山で、天神山とも呼ばれている。麓に鎮座する与喜天満神社の裏側約360haに暖温常緑広葉樹林が発達し、与喜山暖帯林として天然記念物に指定されている。

  与喜山暖帯林については、長谷寺の案内板に「与喜山天満神社の森林は、古くから長谷寺の寺領として伐採を禁止されてきたため、よく原生林の状態を残している。ここに生育する植物は、常緑広葉樹を主とする暖帯性植物のほかに、温帯性、寒地性のものもまじり、その種類は指定地域の周辺をも含めて約950種におよぶ。わが国の暖帯北部における代表的林相を示す貴重なものとして、昭和32年12月8日天然記念物に指定された」とある。


愛宕神社の取り付き

コンクリートの道を登る

神社の参道

  登山口の与喜天満神社へは、長谷寺手前の初瀬川にかかる天神橋を渡り、神社に続く長い石段を登る。今回は与喜天満神社に登る前に、少し手前の山中に鎮座する愛宕神社に足を運び、化粧(けはい)坂を下って与喜天満神社へ向かうことにした。

  愛宕神社へは与喜天満神社前に架かる天神橋の手前の橋を渡り、コンクリート舗装の細い道を登る。程なく現れる三叉路を右に折れ、地道の参道を進む。参道脇から長谷寺が見える。石段を登れば愛宕社に着く。静かな所で心が落ち着く。


参道から長谷寺が見える

愛宕神社

化粧坂を下って与喜天満神社へ

  先ほどの三叉路まで戻り、コンクリート道を先に進む。左手に細い道が延びていて、小さいピークを越え、化粧坂を下れば与喜天満神社の長い石段の途中に出る。初瀬の門前町が見渡せる。鳥居を潜り真っ直ぐに延びる石段を登ると本殿に着く。
  与喜山への登り口は、本殿正面の社務所を回り込み裏参道を約100mほど下った所に建つ道しるべの正面だが、注意して探さなければ分からない。


与喜天満神社参道を登る

神社本殿(右側)

社務所の横を下る

  取り付き後、しばらく急斜面の踏み跡程度の登山道を登る。深い原生林の中は全く展望は利かず、深い落ち葉は滑りやすい。しばらく急な登りが続くが、途中に磐座があり、足元に石の灯篭の笠が落ちている。急な登りがこの後も続くが、やがて大きな石や岩が見られるようになり、ルートが九十九折になると、尾根まであと一息である。


取り付き付近に建つ道標

道標の向い側が登り口

途中に祀られている岩くら

  標高300mほどの尾根にでると登山道が広くなって傾斜も緩くなる。相変わらず展望は全く利かず、山登りとしてはあまり魅力がない。再び登り坂となり標高400mのピークに出る。ここから2度小さな起伏を過ぎ、最後の急登を登りきると標高455mの山頂に着く。


尾根筋の登山道

山頂手前の登り

与喜山山頂

  山頂には三角点が埋まり、山名を記したプレートが木に架けられている他は何もない。展望はなく、全く平凡な山頂である。山頂から長谷ダムの方へ下るルートが続いているが、今日はこのルートは取らず、来た道を引き返すことにした。

  下る途中、長谷寺の方から法螺貝の吹く音が響いていた。正午を告げる長谷寺の法螺貝だそうで、千年の昔から続く長谷寺の習わしだそうだ。大峯山を歩いているような気分である。


元の道を戻る

天満神社の石段を下る

初瀬の門前町へ


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