大峰の展望台

  天 和 山 と 滝山
             (標高1,285m)     (標高1,140m)


     平成22年2月 日(日)曇りのち晴れ



   天和山は、大峰山脈の主峰弥山から西方に延びる支稜上にある標高1284mの山である。山頂から大峰山脈の主だった山々が望める展望の山として知られ、年々登る人が増えている。特に残雪の大峰を望む春先の登山は、感動的である。
 今回は、ややまとまって雪が降ったので、雪を頂いた大峰山脈を見るため、高野辻から滝山、天和山と稜線を歩いた。


林道から左の階段を登る

ロープ設置の岩場

  ヘリポートになっている高野辻から滝山方向に延びる林道を進み、左手に上がる階段を登る。すぐに尾根道となり、なだらかな起伏の稜線歩きとなる。
登山道の周囲は、檜や杉の人工林であるが、雑木も多く見られ比較的明るい登山道である。
  滝山をすぐ前方に仰ぎ見る所まで来ると、距離は短いが鞍部への急な下り坂がある。ここで安全のためアイゼンを付ける。滝山へは、ここから急登となり、ロープが付けられた急な登りをアイゼンを利かせながら慎重に登る。登り切った三叉路を左の尾根を少し進めば、標高1140.4mの滝山山頂である。三角点が埋まっており、東方には天和山とその後方に低い雲が被さった大峰の山々がずらりと連なっている。反対側の西方には、形の良い唐笠山が見える。


          
滝山山頂から望む天和山                   西方に唐笠山(とがさやま)


 天和山へは、先ほどの三叉路まで戻り、東方に続く稜線を辿る。三叉路から急な下りがしばらく続く。鞍部に下りたと思ったら、その先も更に下る道が続いている。ようやく鞍部に下り、長い登り返しとなる。


天川村方向

滝山と背後の唐笠山

和田発電所ルート合流点

   しばらく登ると、左手(北側)が開け、高城山や天狗倉山の稜線、その麓に天川村和田の集落が見下ろせる。鹿避けの網が登山道脇に延びている。
  2つほどのピークを越えると天川村の和田発電所からのルートとの合流する。そのまま明るい尾根道を緩やかに下ると高圧線の鉄塔の下に着く。なおも少し下った所が川瀬峠であるが、南(旧大塔村篠原)へ下る道はしっかり付いているが、北側の天川村へ下る道は分からない。


         
自然林の尾根道をつめる                     木々の合間から望む大峰


  しばらく緩やかな登りとなり、道なりに歩く。時々、大峰主稜線が木々の合間から見えるが、あまり展望は利かない。この日初めて単独で下って来た男性とすれ違う。
  天和山手前からやや急な登りとなり、1つ、2つとピークを越えるとようやく平らな登山道となって、三角点が埋まる天和山山頂に着いた。三角点越しに真っ白な稲村ヶ岳が見える。誰もいない静かな山頂である。


          
天和山の山頂                          山頂から望む稲村ヶ岳


  いつものように、三角点にタッチして、山頂から少し南側へ下った所の大峰連山を望む場所に移動する。雲が被さっているが、ほとんどの山並みが望める。
徐々に雲が取れて来ているようで、時々雲の合間から陽が射してくる。
  しばらくすると、スノーシューを履いた若い単独行の男性が登って来た。写真が趣味なのか、手当たり次第パシャパシャと撮っている。


天和山からの展望(雪を頂く大峰山脈)


 展望を楽しみながら昼食を取る。真っ白に雪を頂いた岩峰の稲村ヶ岳、大きな山体の弥山、カール地形のような神仙平、形の良い釈迦ヶ岳など大峰の主役が並び、見飽きない。ここはやはり大峰随一の展望台である。
 高野辻に戻ると、大峰に被さる雲もすっきりと晴れ、青空をバックに真っ白な大峰連山が浮かび上がっていた。



高野辻からの大峰山脈



行 程

 高野辻 ⇒階段がある取り付き ⇒<55分>⇒ 滝山 ⇒<50分>⇒ 川瀬峠 ⇒<30分>⇒ 天和山
   天和山⇒<2時間30分>⇒ 高野辻


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