唐笠山標高1118m
      (何故か辿り着けなかった唐笠山)
   

       平成17年12月11日(日) 粉雪


滝山から見る唐笠山
  唐笠山は、天和山登山道や滝山から見ると端正な三角形をしている。登山口は五條市大塔町の坂本と同町殿野の2ヶ所あり、初めて登る山として比較的登り易そうな殿野からルートを選ぶ。
  橿原市から下市町経由で国道168号を南下、五条市役所大塔支所前を通り殿野へ。
殿野集落の一番奥の民家の親切なおばさんから「この先の水道施設から右に行き、鉄塔を目指して登ると良い」と教えてもらい、且つ車を置かせて頂いた。
  水道施設右側に架かる緑色の小さい橋を渡り植林帯を登って行くと、程なく高圧線の鉄塔に着いた。背後には白六山が大きく聳え、なかなか展望が良い。休憩中に粉雪が降ってきて、合羽とスパッツを付ける。
  鉄塔から少し行くと右に登る道と左に巻く三叉路があり、どちらのルートにも赤いテープがある。
一旦左の平坦な道を進んだが、どんどん山を巻くような気がして、元の三叉路に戻り、右の道を登る。初めのうちは、しっかり踏み跡が付いていたが徐々に細く、薄くなり、不安を覚えるが、 丸太の橋を渡ると急に道がはっきりして一安心。猪除けの黄色いビニールネット沿いを登り、自然林の比較的緩やかな登りを詰めると、やがて尾根に着いた。左右どちらの方向に行くか思案していると、西方から山林関係者のグループが近付いて来たので、唐笠山へのルートを尋ねると、「右(東)はヘリポートへ行き、左(西)は唐笠山へ行くとのこと。この先でドラム缶に木を燃やしてあるので温もって行くとええ」と教えてくれた。ここからは尾根歩きで目指す唐笠山は近いと思った、が・・・・・。
  平坦な尾根を少し進むと、先ほど聞いたドラム缶の焚き火の所に着いた。伐採した木の運び出しをしている広場で索道もある。ここまでは順調且つ間違いのないルートだった。
  ここから道なりに赤いテープを見ながら雪が積もった尾根道を進むと、前方に唐笠山と思われるピークが見え出した。ピークへの登りの手前で、直進する道と左にやや下りながら山を巻く分岐があったが、そのままピークの方へ進む。一旦その山の斜面を登り出したが、木の伐採が大規模に行われ、倒された大量の木の上に雪が積もり、ルートが全く分からない。登るのを諦めて分岐に戻り、左のルートを進む。山を巻いてルートは快適に延びている。
  暫くして、今度はそのまま前に進む道と右に戻るように登る道の分岐があり、先ほどの山のピークへ反対側から登れると判断して右のルートを取る。しかし行けども行けども山を巻いて一向にピークへ登るルートが見つからない。どんどん進むと山が通り過ぎ、道も緩く下っていく。またもや引き返すことに。
  分岐に戻り、まっすぐの道を進む。前方に三角形の山が見える。登頂予定時刻も大幅に過ぎている上、昼食も未だである。午後2時までに山頂に着かない場合は、その時点で引き返そうと思った時に予期しない高圧線の鉄塔の前に出た。電線を辿れば、合羽を着た鉄塔が下の方に見える。
  地図で確認すると、唐笠山はすでに通り過ぎ、行者山近くまで来ているようだ。(実は下山後、国土地理院の地図で確認すると、木の切り出し広場辺りから何故か手前(殿野沿い)の尾根を歩いてしまったようで、家に帰るまでその事には全く気づかなかったのだ。)
  ここで遅い昼食を済ませ、早々に引き返す。木の伐採地まで戻り、再度ピークに三角点があるかもしれないと、強引に倒木帯を登ることにした。・・・が、頂上には三角点も山名のプレートも見つからない。徐々にホワイトアウトに近い状態になってきて、周囲は何も見えない。これ以上動き回ると戻れないという不安がよぎる。唐笠山の山頂は結局、確認できないまま下山についた。唐笠山の登山ルートには道標が全く無かった。赤いテープは鉄塔と高圧線の巡回道のマーカーだったのかもしれない。それにしても、滝山から見えた山容とは随分違う印象の山域だった。来春に再度登ることにしよう。
登山口の殿野地区
一番奥の民家から歩き出す
水道施設の右の小橋を渡る
鉄塔から振り返ると白六山が
猪除けのネット沿いを登る
自然林の登山道
雪の積もった尾根道(前の山が唐笠山か?)
植林の伐採斜面を登ってみたが・・・?
尾根上に建つ鉄塔に着いた
鉄塔から見下ろすと最初の鉄塔が
見える    (右の白い広場の所)
最初の鉄塔から尾根上の鉄塔(辿り付いた地点)を見上げる
唐笠山は次の鉄塔が建つ尾根の右端のピークのようだ
帰り道に大塔の道の駅から
見た唐笠山(左側のピーク)
白六山を正面に見ながら下山する
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