後 山
(別名:板馬見山・行者山) 標高1345m岡山県最高峰
登山日 平成17年9月17日(土)
西の大峯山と言われる修験の聖地、別名「板馬見山」に登る。後山は岡山県側の山麓にある集落から名付けられた山名で、兵庫県側では板馬見山(いたばみやま)と呼んでいる。
後山(うしろやま)は日名倉山を前山とし、それに対して後山と言われた説もある。地元では、行者山と呼んでいるそうで、別ピークに奥の院があり今も女人禁制の修行の場になっているとのこと。
今回の後山登山は、会員になっている地元の山の会(会員数100余名)の9月例会で私を含めて
44人の会員が参加。
橿原市を朝6時に貸切バスで出発。南阪奈道・近畿・中国道を乗り継ぎ、山崎IC・R53
・R72で午前9時半頃松の木公園に到着。ここから西大峰の鳥居をくぐり、板馬見渓谷沿いの
コンクリート舗装林道を歩くこと小1時間、林道終点の駐車場に到着。
登山口に立て看板があり、頂上まで大馬鹿門コース、行者コース、島谷コースの3ルートがあ
り山頂まで3時間とある。
今回のルートは、行者コースを登り、山頂から大馬鹿門コースを下る。登山道には、修行の山らしく鐘懸岩や覗き岩、胎内くぐり岩などの行場があり直登の岩場が続く。特にロープが張られた2ヶ所の岩場は本家の大峰山以上と思える険しい所だ。
なんとか全員が難所を登り切り、尾根に出ると道は平坦になったが、背丈ほどの笹が登山道を覆い、歩きにくい。午後1時少し前にようやく山頂に到着。
山頂には三角点と小さな祠があり、付近はブナ林、板馬見山の標識もある。山頂の西側は岡山県、東側は兵庫県の県境になっている。山頂からの展望は良いが遠い山々には厚い雲がかかっている。
後山(板馬見山)山頂 山頂からの眺め
下りは、一時マスコミにも取り上げられた大馬鹿門が据えられたおごしき山を経て、今朝の登山口に下りる。午後1時20分過ぎに山頂を辞し、倒木を乗り越えて約30分で大馬鹿門に着いた。ここからの展望も頗る良く、麓からもこの石柱芸術作品『平成之大馬鹿門』を見上げられることだろう。
おごしき山に建つ平成之大馬鹿門
下山途中、林道の正面に、尾根上に建つ1本の柱が認められた。写真には、残念ながら遠くて写らなかったが、リーダーがストックを差し出す方向に、はっきりと平成之大馬鹿門が建っているのが見られた。
なぜ行者の山のあの様な所に据えたのか、興味深い。
(私と前を歩く三人の仲間は、下山途中のチョッとしたハプニングで、団体から1時間以上も遅れてしまったため、他の会員は先に麓の温泉施設「エーガイヤちくさ」で汗をさっぱりと流したのに対し、我々4人は楽しみにしていた温泉に入れなかったのが残念だった。)
今回の登山は、3連休の初日で、多くの登山者があるだろうと予想したが、幸い登山者が少なく静かな登山ができたこと、変化に富んだ難所続きの行者コースが印象に残る登山だった。
『あそこに大馬鹿門が見えるでぇ・・・』
行 程
松の木公園(9:40) ⇒林道終点(10:35) ⇒ 一般コース・行者コ−ス分岐(11:22)
⇒ 後山山頂(12::56〜13::23) ⇒ おごしき山(平成之大馬鹿門 13:50)⇒大馬鹿門コース・行者コ−ス分岐 ⇒登山口(16:10)
⇒ 松の木公園(17:00)
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