陶器
エンクロージャ
              (伊賀焼きのスピーカーBox)

 


   ほとんど使わないのだが、部屋に置いておくだけで其れなりに存在感があるのが、この伊賀焼きのスピーカーBoxである。
  スピーカーユニットを取り付けずに、部屋の隅に置いていると、大抵の客人は、これが何なのか解らず、しばらくして「これはいったい何なのか」と聞いてくる。
 夏季に穴の中に蚊取り線香を入れるものなのか、それとも花を立てるものかと・・・?。

 
  このエンクロージャは、平成5〜6年頃に手持ちの12cmフルレンジ(アルテック405A)を入れて鳴らす予定で、三重県上野市(今は伊賀市)の橋本玉仙陶房の店主にお願いして作ってもらった物である。
 もちろん、伊賀焼きでスピーカーの箱を作ってほしいと依頼されたのははじめてのことだったようで、形状やユニットの穴の大きさ、ケーブルの取り出し穴の位置などを説明し、その他の事は先生にお任せをした。
 依頼後、1ヶ月ほどしてエンクロージャは出来上がった。
 出来上がった箱は、見事な出来栄えで、焼き物に通じている人が来られると、オーディオ機器や自作スピーカーよりもこの焼き物に注目するのである。なにせ、登り窯で1150度もの高温の中をくぐって来た代物である。ほんのそこらの燃える箱とは違うのだ。


   しかし、この箱にアルテック405Aを取り付けることなく、これまでほとんど置物として今に至っている。
  一時、FostexのドームツィーターFT48Dを入れて自作スピーカーのサブツィーターとして鳴らしていた時もあったが、やはりこのBoxにはフルレンジのユニットを入れて部屋に置くほうがサマになる。
 FE108EΣをマウントした写真をご覧あれ。高級スピーカーに見えるではないか。
 しかしこの音は、未だ聞いていない。当分アンプに繋ぐ予定もない。なぜか?
 今までたくさんのスピーカーを作って来たが、経験上これは聴かないほうが良いのかもしれないと思うからである。




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