貝ヶ平山
香酔山


               平成19年1月14日(日)     曇り時々霰、雪




   貝ヶ平山は大和高原の最高峰で標高822m、その山名は山腹に貝の化石が取れる岩場があるためその名が付けられたようだ。

   車を宇陀市榛原区の玉立(とうだち)上水道配水池前に置き、舗装道路を玉立集落へ歩く。集落のほぼ中ほどに貝ヶ平山への登り口の古びた道標が立っている。

   登り始めるとすぐに檜の植林帯に入り、樋の底のような地形の登山道を登る。 展望はないが、時々木々の合間から右手後に大和富士額井岳が見える。手入れが行き届いてないようで、所々に倒木が登山道を跨いでいる。倒木を避ける為、途中から登山道の脇を歩く。

   左側からの道と合流してしばらく展望のない植林帯を登って行くと前方がやや明るくなり、右手に香酔山が見え出すと化石の取れる岩場に着く。

  高校生時代にクラブの顧問の先生に連れられてこの採石場に化石を取りに登って来たことを記憶している。当時は一帯が大きな岩場に見えたが、今見るとこんな狭い所だったのかと驚く。岩の表面には化石を取るために岩を削った痕が全面に残り、岩の表面に沢山の貝の化石模様が見られる。岩から水が落ちているところは、見事な氷柱が垂れ下がっている。

   登山ルートはこの岩場の上を通り、周囲の木々も雑木に変わる。右手に香酔山と額井岳が見える。再び檜の植林帯に入り左手に鳥見山の稜線を見ながら登って行く。空は鉛色の厚い雲に覆われた時雨模様で、細かい霰が降りだした。急登の箇所にはロープが張られている。

   貝ヶ平口バス停への分岐には道標が立っていて、山頂まで340mとある。少し進むとで香酔山への分岐、そのまま一登りで標高822mの貝ヶ平山の山頂である。
   山頂には石碑があり、その後に二等三角点が埋まっている。東北方面が見渡せるが、それ以外は展望はない。寒風が吹き付けるので、すぐに香酔山へ向かう。登って来た道を少し戻って、先ほどの分岐を北方向に下りる。

   しばらく急な斜面を下る。鞍部まで下りるとすぐに登り返しになるが、ここからが深いブッシュと倒木でてこずる。このルートも過去何度か歩いているが、荒れたルートは今も以前も全く変わりない。テープが賑やかに付けられているので、コースを間違える事はないが、倒木の下を潜ったり小さな迂回を繰り返す。山頂手前から振り返ると、なだらかな貝ヶ平山が見える。

   傾斜が緩くなり比較的歩きやすくなると山頂が間近である。香酔山山頂(標高795m)は雑木に囲まれ、展望はないが、そのお陰で風がなく貝ヶ平山頂よりもゆっくり休憩ができる。山頂から少し額井岳への道を下れば、前方に額井岳、右手眼下に榛原の天満台の住宅地が広がる。山頂に腰を下ろし昼食タイムにする。誰もいない山頂は静かで良いものである。

   帰りは、そのまま額井岳へのルートを下ろうと思ったが、香酔峠からの長い車道歩きが待っているので元の道を戻ることにした。
  今日の天気は予報では冬晴れの良い天気と出ていたが、霰、雪、寒風が吹く寒い日になった。遠くの山が白ボケて見える。高見山や三峰山などの高い峰には霧氷が着いているようだ。玉立集落に下りてくると、正面に鳥見山が見えた。

  下山後、汗で濡れたシャツを着替え、その足でオーディオ仙人の究極の音を拝聴すべく、針(旧都祁村)へ車を走らせた。



行   程
 玉立上水道配水池前(10:18) ⇒ 貝ヶ平山登り口(10:24) ⇒ 化石採石場(11:09) ⇒ 鳥見山分岐 ⇒ 香酔山分岐 ⇒ 貝ヶ平山(11:41) ⇒ 香酔山分岐⇒ 香酔山(12:07〜12:33) ⇒ 香酔山分岐 ⇒ 鳥見山分岐(12:56) ⇒ 化石採石場(13:10) ⇒ 貝ヶ平山登り口(13:44) ⇒ 玉立上水道配水池前(13:52着) 


戻   る

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送