大峰山系

  松 葉 山
        
(標高1043.7m)

   
        平成20年10月4日(土) 曇り



  松葉山は大峰山系前衛の扇形山から南方に延びる支稜上にある標高1000m余りの植林の山である。山上ヶ岳や弥山、八経ヶ岳など大峰主稜から離れていてため登る人も殆んどいない静かな山である。


 
洞川温泉手前の虻トンネル入口から旧道を虻峠へ向かう。
  峠に立つ案内板に「虻峠は、虻が多いので通称虻峠と言われているが、本当の名は鈴懸(すずかけ)峠と言われている」と記されている。

 峠の約70〜80mほど手前左側の斜面に踏み跡を見つけ、その傍に車を置く。(写真の左側が取り付き)

急な斜面にジグザグに登山道が付いている。距離は短く、程なく真っ直ぐな急登の道になる。

   尾根まで登ると、高圧線の鉄塔が立っていて、その付近には雨量観測所やテレビ中継放送所などが建てられている。この道は、鉄塔の保安道のようで、しっかりした踏み跡が付いている。ここから緩やかに下りしばらく歩き易い平坦な道が続く。
  周囲は檜の植林帯で、松の木も多く見られる。再び急な登りとなるが、距離は短く程なく三叉路に着く。右側の道を少し行けば鉄塔が立ち、正面に観音峰や鉄山、弥山、頂仙岳へ続く尾根が望める。


       
植林帯の平らな尾根道               急坂には杭状の階段が



三叉路の右方に立つ鉄塔からの展望(左:観音峰 中央:弥山)


  松葉山へは三叉路を左へ直角に折れ、平らになった真っ直ぐの道を進む。鉄塔の手前に来ると急坂になるが、鉄塔から鉄塔へ間は、概ね歩き易い平坦な道である。

ここから次の鉄塔の左下を通り、更に次の明るい高台に立つ鉄塔に辿り着いた。展望が開け、北側に南斜面が伐採された扇形山から小南峠、高山、小天井ヶ岳、大天井ヶ岳への稜線が望める。ここが山頂と思いこみザックを下ろし展望を楽しむ。ふと見るとここから急な下り道だがその先も道がしっかり続いている。


         
山頂と思しき鉄塔を目指す                                    鉄塔のすぐ手前


  時間の余裕もあるし、先にはもっと良い展望地があるかもしれないと思い、ザックをそのままにして下り道を道なりに辿る。すると再び登り道となり、道脇に樹齢100年以上と思われる大きな松の樹が何本も見られる。目の前のピークを登り詰めると、雑木林の中にポツンと三角点が埋まっているではないか。山名のプレートも傍に立っている。更にその先50mほど進むと、これまでに無い大きな鉄塔が立っている。鉄塔の正面からは左側に三角錐の大天井ヶ岳、正面に観音峰の山並みが見える。
  地図を見ると、高圧線が尾根に沿って北方向の小南峠へ延びている。保安道が続いていると思われるので、機会があればこの続きの尾根道も辿りたいものだ。


     
ピークから下りの道が続いている               松葉山山頂のの三角点



松葉山山頂からの展望(左に大天井ヶ岳、岩屋峰 中央は観音峰の山並み)


  今回の松葉山は、全山が植林され全く展望が無い山と思って登って来たが、ルートの途中に立つ各鉄塔からは期待以上の展望を楽しむことができた。そしてそれ以上に、一つ手前のピークを山頂と思い込んだまま下山しなくて良かったのが何よりだった。



行 程 (休憩時間含まず)

 虻峠⇒<12分>⇒最初の鉄塔⇒<12分>⇒三叉路(右方の鉄塔へは往復5分)⇒<8分>⇒鉄塔⇒<7分>⇒ザックを置いた鉄塔⇒<8分>⇒松葉山山頂



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