奈良県吉野郡川上村


 大所山(別名:百合ヶ岳)

          標高1,346m


           登山日 平成22年5月16日(日)



 大所山は大峰山脈の大天井ヶ岳から北方に派生する支稜線上に位置し、登山口近くにある琵琶の滝の見学を兼ねてこの山に登る人が徐々に増えてきた。山頂から蛇腹と呼ばれている切り立った稜線には石楠花の群生地があり、丁度見頃の時期である。

 この山と琵琶の滝は、前回(平成19年6月17日)に登って、記録を残していますので、こちらも参考にしてください。,


登山口

登山口の案内板

手入れされた吉野杉林

 山頂へはどのルートを選んでも、尾根まで杉や檜の植林帯で単調な登山となる。

 登るに連れ、大峯奥駆道の今宿跡から勝負塚山(左の写真)へ延びる稜線が正面に望むようになる。


 登山道の周囲が杉から檜に変わると尾根までは、もう一踏ん張り。

 稜線近くまで登ると登山道の左側(北東方向)が開け、岩の上に登ると白髭岳や大台ヶ原、山上ヶ岳などがパノラマで見渡せる。(この場所は、このルートの唯一の好展望地である。)

 しばらく、ここで展望を楽しみ、汗が引くのを待って稜線を大所山へと進む。




               白髭岳               大台ヶ原    勝負塚山


 稜線の登山道は、これまでの植林帯から右側が雑木林に変わり新緑が美しい。やがてブナの稜線となり、合間から端正な山容の白髭岳が見える。
 程なくなだらかな山頂に着く。三角点が埋まっているが、山名プレートがあるだけの静かな山頂である。



自然林の尾根

山頂のブナ林

大所山山頂

 山頂を辞し、そのまま南下して、石楠花の群生地へ進む。奥駆道分岐を過ぎ蛇腹と呼ばれている絶壁の稜線を進む。石楠花の群生地には所々で赤やピンクの石楠花が咲いているが、ほとんどの木が未だ蕾のままで、見頃は1週間から10日ほど先になりそうだ。



石楠花の群生地

大岩の難所

植林帯の急な下り

 岩場や急傾斜地を樹の幹やロープを掴んで慎重に下る。結構長い下りが続き、うんざりし出した頃にようやく琵琶の滝遊歩道に降り立つ。

 琵琶の滝へは、ここから約15分。渓流沿いに遊歩道が延びてるが、進むにつれ滝の音が聞こえてきた。吊橋を渡り、やや急な斜面を登ると左前方に木々の合間から琵琶の滝が見えてきた。滝の正面には東屋が設けられている。
 豪快に落ちる滝を東屋から眺めた後、滝の傍まで下りてみた。花の名前はわからないが、白い可憐な花を付けた沢山の植物が流水の中で揺れていた。


琵琶の滝

落差50mの名漠

遊歩道を下る


行 程

ヘリポート脇登山口 ⇒<100分>⇒ 白髭岳展望岩 ⇒<15分>⇒ 大所山山頂 ⇒<10分>⇒ 石楠花群生地 ⇒<60分>⇒ 琵琶の滝遊歩道 ⇒<15分>⇒ 琵琶の滝 ⇒<25分>⇒ 登山口 



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