白 六 山
(標高1189m)
        と  滝 山(標高1140m)



                平成19年9月9日(日(晴れ)



    白六山と滝山は、五條市大搭町(旧 大塔村)の高野辻を挟んだ大峰山脈の支稜の山である。
高野辻にはヘリポートが設置され、その付近は大峰山脈の展望台として整備されている。


     
高野辻(ヘリポートと休憩所があり大峰主稜の展望台)


    久し振りに訪れたこの日も展望に恵まれたが、大峰の高い峰々には夏の厚い雲が覆い被さっている。

    今回は、この高野辻からその西側に位置する白六山と東側の滝山に登ることにした。

    まず、滝山を目指して高野辻から滝山方向に伸びる地道の林道を約1.8km辿る。

    林道が尾根道を跨ぐ地点に、道路の左側に手摺が設けられた階段の登り口があり、そこから取り付く。

    最初は桧の植林帯だが、周囲は徐々に雑木に変わる。登山道は比較的歩きやすく、小さなピークを2〜3回越えると正面に滝山が現れる。鞍部から急登となるが、山頂までの距離はさほど無く、途中にロープが設置されている。

    ほどなく傾斜は緩くなり、天和山方向からの登山道との合流し、左に折れると、三角点が埋まる滝山山頂に着く。

    西側には整った三角形をした唐笠山やこれから登る白六山が望め、反対側の東方向には天和山とその後ろに大峰山脈が展開する。

    

    
唐笠山(標高1118m)            滝山山頂(標高1140m)


    三角点に腰を下ろして休憩する。赤とんぼが盛んに飛び交い、ここに来てようやく秋の気配を感じる。

    高野辻への戻る途中、林道に下りる直前のピークの手前で、右の巻き道に入ったため、知らぬ間に右(北方)の尾根に入ってしまった。念の為に持って行ったGPSのお陰で、早く気付いて元のルートに戻ることができた。サイズは小型ながら実に心強いアイテムだと感心させられた。

    一旦高野辻に戻り、反対側の白六山に向かう。


   
高野辻から階段を登る               高野辻を振り返る


    白六山へは、高野辻の道路脇に付けられた鉄の階段を登り、造花が供えられた地蔵さんの右脇を登る。
    登山道の周囲は杉の植林帯で、踏み跡程度のトレースが付いている。テープなどの目印は見かけないが、わずか約10分足らずで尾根に出た。


    
造花が供えられたお地蔵さん             杉の植林帯を登る


   尾根には、コンクリート舗装された道路が真っ直ぐに白六山方向に伸びていて、予想外の林道歩きを強いられた。

   道路の周囲は、やがて自然林に変わり、広い舗装道さえ無ければなかなか心地よい山域である。途中から、工事中の進入禁止の立て看板があり、そこからは地道で、舗装工事の準備が進められている。
林道の周囲はブナやミズナラなど雑木の林が広がり、時折り見事なブナの巨木も見られる。


 
奥のピークが白六山                                  静かな白六山山頂


   やがて、前方に白六山が姿を現し、右側の展望が開ける。

   白六山の手前(Gpsで確認すると山頂から162m手前)で林道を離れ、微かな踏み跡を頼りに山の斜面を登る。途中から踏み跡は消えて、薮の中をピークを目指して登る。



白六山からの展望(北方向)


   山頂(標高1189m)には三等三角点が埋まっており、山名が記されたプレートが木に架かっている。周囲の展望は無いが、ブナやミズナラ等の自然林が残されていて実に静かな山頂である。


    
林道の終点に建つアンテナ施設


   昼食を取ったあと、そのまま西方向に進む。先ほどの林道に合流し、なおも西方向に延びる林道を歩く。
   前方に高いアンテナのタワーとその横に大きな建物が現れた。建物の屋根には大きなソーラーパネルが設置されている。アンテナ基地の電源を太陽電池で確保しているようだ。この広い道路は、この施設への進入路のようで、道路はここで終わっているが、その先は、地図にはないが、木に赤いテープが付けられ登山道らしいトレースが下るように付いている。


    
      同じ高さに見える唐笠山        高野辻の向こうに滝山と稲村ヶ岳を望む


   少し戻って、大きなアンテナ越しに形の整った唐笠山を望む。以前、唐笠山に登った時に、ヘリポートのように見えた施設は、この建物の大型ソーラーパネルだったようだ。


   ここで引き返し、車を置いた高野辻に戻ることにした。

この道路とアンテナ施設が出来るまでは、この白六山も自然林が広がる静かな山域であったと推測される。

   帰路の途中、車窓からはるか遠くにアンテナ塔が建つ白六山を見ることができた。

   次回この山に登る時は麓の殿野集落からのルートを辿りたい。



行 程

 高野辻ヘリポート⇒<林道1.8Km>⇒階段の登り口⇒滝山⇒高野辻⇒白六山林道⇒白六山⇒アンテナ塔⇒高野辻ヘリポート


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