馬 の 鞍 峰
                    (標高1177m)


                     平成18年4月22日(土) 曇り
行 程

    三之公(かくし平登山道入り口) ⇒  明    神    滝    ⇒  か く し 平   ⇒  尾  根  ⇒ 馬 の 鞍 峰
          (8:22)             (8:58〜9:05)  (9:55〜10:05)   (10:32)      (11:20)
  前回4月9日(日)の貝吹山に続いての山の会例会で、台高山脈の馬の鞍峰へ。
今回も53名の大人数の参加で、大型バスが登山道入り口まで入らないので、小型バス3台に分乗。
橿原を午前6時に出発、国道169号を南下し、川上村の大迫ダムから入之波温泉を通り自然が今もそのまま残された三之公へ。車道終点が三之公のかくし平・馬の鞍峰登山道の入り口で、山桜や山ツツジがまさに満開を迎えていた。
  登山道は三之公川の支流に沿って北方に伸びていて、かくし平までの所々の難所には木の梯子や階段が付けられている。
  三之公川支流は深山幽谷を刻む綺麗な沢で、40分ほど登ると木々の合間から明神滝が見えてきた。登山道から100m下ると滝壷まで下りられる。高さ約40mの見事な直瀑で、水量も多い。
  明神滝の上流にも変化に富んだ滝が続き、夏場の沢登りには絶好の所だ。登山道は杉山や雑木の中を上へ続くが、やがて沢の音が遠くになり,傾斜も緩くなると程なくかくし平に着く。周りは杉の植林帯で、三の公行宮跡の碑がひっそりと立っている。後南朝の悲しい歴史がこの山深い山中に残されている。
  馬の鞍峰へはここから尾根まで急な登りが待っている。周囲は植林帯から自然林に変わり、足元にはコバイケイソウの群生が見られる。尾根までの急登は30分程だが、ザレた足元が不安定で、落石を発生させやすい。
  一汗かき 尾根に出るとモミの木やブナ、ヒメシャラ、石楠花などの木々が周囲を囲む。尾根上の小さなピークを幾つか越え、石楠花の根が張ったやせ尾根を進む。西方に雪を被った大普賢岳、北方に綺麗な三角形をした白鬚岳が木々の間から望める。このコースは山好きにとってまさに白眉のコースの一つである。尾根に出てから約50分、三等三角点が埋まる山頂に着いた。8年ぶりの馬の鞍峰山頂である。周囲は以前よりも木々が少なくなったのか、明るく、台高山脈の池小屋山や大峰山脈も木々を通して遠くに見ることが出来る。
 

かくし平からは本格的な登りが始まる
三之公の登山口 (左の階段を登る)
かくし平までは整備されたコースを登る
高さ約40mの明神滝
かくし平の三之公行宮跡碑

尾根までの急登
  馬の鞍峰は地味な山である。しかし、昔ながらの自然がそのまんま残されている山で、この山域が持つ雰囲気は他の山域では味わえないものである。深山幽谷、後南朝ゆかりのかくし平、石楠花とヒメシャラの尾根・・・、深山に通い詰める者だけが感得できる賜物ではないだろうか。いつまでも俗化されることなく、そっとこのまま残しておきたい山である。

自然林の尾根を山頂へ
馬の鞍峰山頂 (標高1177m)
山頂を辞しヒメシャラの尾根を引き返す
本来の山の姿が馬の鞍峰に残されている
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